インタビュー

「ADHD」の28歳女性 病と上手に付き合いながら実践する仕事の工夫

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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自身で取り組んでいる工夫

 また、周囲の理解を深めるうえで、本田さんは自分自身の努力や工夫も大切だと考える。実践していることを聞いた。

本田さんのデスク。キレイに整頓され、目につく場所にテプラが【写真:Hint-Pot編集部】
本田さんのデスク。キレイに整頓され、目につく場所にテプラが【写真:Hint-Pot編集部】

1、必ずやるべき仕事は目につくところにテプラでメモ

 本田さんのデスクやよく使うプリンターには、大きな文字でやるべきことがメモされている。「忘れてしまっても思い出せるから安心、という心の余裕に繋がります」。心配事で頭のなかをいっぱいにしないための工夫なのだそうだ。

2、発注など大切なことは全員が見られる掲示ボードに貼り出す

 本田さんのデスクのすぐ後ろには、一枚のコルクボードが。ここには発注書が張り出されており、発注し忘れや誤発注が起きた際に、すぐに誰でも確認ができる状態にしている。「これのおかげで先日、発注忘れを一件見つけることができました」

お手製の業務ガイド。付箋や蛍光ペンなども使い、書き込みも見やすく【写真:Hint-Pot編集部】
お手製の業務ガイド。付箋や蛍光ペンなども使い、書き込みも見やすく【写真:Hint-Pot編集部】

3、自分だけの業務ガイドを作る

「社員であれば見なくてもできる内容も多いですが、私の場合は作業中に接客や話しかけたりなどがあると、できなくなってしまいます。集中が途切れてしまうと、どこまで手を付けたのかわからなくなってしまうので、それを防ぐためのお守りです」

 実際にファイルのなかを見せてもらうと、手書きのメモがびっしりと入った書類が。手順を一切省略せず書いてある。メモはミスをした際に書きとめ、次に生かしていくためなのだそうだ。

4、メモ帳を常に携帯する

 メモは必ず持ち歩き、都度メモを取るという。また、思っていることを口に出し、言語化することで、耳からも情報が入り覚えやすくなるそうだ。「なるべく頭のキャパシティを記憶するほうにさきすぎないようにしています」。