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仕事・人生

生き方に迷う女性たちへ ハリウッドで成功した日本人女性が送る言葉

公開日:  /  更新日:

著者:篠崎 有理枝

「辛いことがあっても笑顔を絶やさない」と話す押元須上子さん【写真:Kentaro Terra】
「辛いことがあっても笑顔を絶やさない」と話す押元須上子さん【写真:Kentaro Terra】

生き方に迷う女性たちへ 「自分の人生を人と比べてはいけない」

「チャレンジしたい気持ち」で自らの道を切り開き、困難をプラスに変えて夢をつかんだ押元さん。ライフスタイルが多様化し、生き方に迷う女性たちに「自分の人生は自分で作り上げるもの。自分の人生を人と比べてはいけない」とメッセージを送る。

「人のことを『いいな』と思ってもよいですが、その思いに執着しないこと。人は人、自分は自分ですから。結婚しているか、子供がいるのか、家族の構成などでも、ライフスタイルはそれぞれで全く違う。自分自身が人生の中で何を大切にしたいかを見定めることが一番大事だと思います。例えば、小さい子供がいる人は、自分の時間は全くないかもしれません。そんな中、子育てや家のことに専念する人、外に出たほうが自分に合っているからと子供を預けて仕事をする人、いろいろな形があってどれも間違いではない。自分がどのように年を重ねていきたいのか、何をしたいか。大切にするものを見極めて、自分の道を進んで欲しいと思います」

 迷っていたり、不安に思っていたりするときこそ、自分にないものを持つ人が素敵に見えて、必要以上に自分を追い込んでしまうことがあるかもしれない。大事なのは、自分の本当の思い。なにを大切にしてこの先どうしたいのかを見極める。未来を描ける力こそ、常に挑戦し続ける押元さんの強さなのだろう。

 辛いことがあっても笑顔を絶やさないことが成功につながると続ける。

「何があっても、ニコニコしているのが大事です。そうすれば、周りの人から手を差し伸べてきてくれたり、今とは違う風が入ったりします。辛い時は踏ん張り時なのだなと思い『OK、OK、頑張る!』と考えながら過ごしているうちに、次第に状況が変わり道も開けていきますから」

 成功を収めてもなお、一期一会を大切にして、人に上下を付けることなく接する押元さん。アメリカで培った確固たる自信やあふれ出すオーラとともに、日本人女性らしい謙虚さと美しい所作が印象的であった。今を生きる女性たちへ「人との出会いを大事に、自分の人生で大切にするものを見定めてほしい」と、思いを込めた。

(篠崎 有理枝)