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夏の実録・義母から毎年届くお中元 結婚当初のダイエットが生んだ嫁の「憂鬱」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「切って盛り付けるだけだから」と義母 毎年届くハムセットにモヤモヤが止まらない

「7月になって突然、義母から大きな荷物がクール便で届きました。中を見てみたら、見たこともないような豪華なロースハムのセット。夫は食べたがりましたが、『これまでの苦労が無駄になるよ』と言うと諦めてました。手分けして友人やら会社やらで全部配ってしまいましたね。結局、私達の口には一切れも入らなかったのですが、お返しをしないわけにもいかず、結構な金額の高級オリーブオイルのセットを贈りました」

 そして、お礼の電話をした由美子さんに、義母はこう言ったそうです。

「由美子さん、ハムなら切って盛り付けるだけだから。ちゃんと食べさせてね」

 それからというもの、毎年お中元、お歳暮の時期になると、メーカーは変えてはくるものの、決まって大量のロースハムを贈ってくるというお姑さん。由美子さんは毎回お礼の電話をしながら「憂鬱な気持ち」といいます。

「届くたびに、私がちゃんとしたものを食べさせてないと言われているような気がして、ちょっとモヤモヤした気持ちになりますね。もともと脂っこいものとお酒が好きな夫は、今では見る影もないくらい立派なビール腹を抱えているというのに。しかも、変な物は送り返せないから、無駄な出費になりますしね。禁じ手ですが、贈られてきたものをそのままお返しとして送り返そうかと何度悩んだことか……」

 結婚して13年が経とうとし、子どもも生まれ、義実家で料理をする姿を見せても当初のイメージを払拭できずにいる由美子さん。説明しても断っても義母から未だにハムが届くそうです。「義理の親との付き合いは最初が大事とは聞いたことはあったんですが……。“息子にちゃんと食べさせていない嫁”というイメージが、ずっとあるのでしょうか。まあ、息子が心配なのでしょうね。唯一の救いは子ども達が食べ盛りになったので、以前よりもすぐにハムセットを消費できるようになったことくらいですかね」と、由美子さんは苦々しく笑うのでした。ちなみに、今年も冷蔵庫には豪華なロースハムがたくさん入っているそうです。