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暑い夏を乗り切る「食」の工夫とは? 管理栄養士に聞く

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:長谷川 直子

ついアイスに手が(写真はイメージです)【写真:写真AC】
ついアイスに手が(写真はイメージです)【写真:写真AC】

夏休み中の子どもたち 冷たいものばかり食べてない?

――夏休み中の子どもが、冷たいものばかり食べて気になります。
「夏休みは、いつもよりも朝起きるのが遅くなって、朝ごはんを食べないなど、生活のリズムが崩れることもあります。また、暑いからと冷たいものを食べ過ぎると、胃腸の具合が悪くなったり、ジュースやアイスを食べる回数が増えると、甘いものでおなかがいっぱいになったりしてしまい、食事が食べられないといったことにつながることもあります」

――子どもがアイスとか冷たいジュースばかり欲しがるときの対応策は?
「アイスは1日1個まで、ジュースはコップ1杯まで、またはアイスかジュースどちらか1つまでなど、量や回数を決めて食べるようにすると良いでしょう。アイスの代わりにフルーツを凍らせたものも適量なら良いと思います」

――食が進まない子に献立のヒントはありますか?
「のど越しの良い麺類に加えて、カレーは子どもに人気ですね。カレーには、食欲増進効果もあります。肉、玉ねぎ、人参、じゃが芋といった定番の食材だけでなく、夏野菜のナス、トマト、ズッキーニなどを入れても美味しいです。私の育児の経験からお話すると、娘はナスやズッキーニが苦手でしたが、カレーに入れてみたら食べることができました。また、我が家では、ごはんに茹でた枝豆を混ぜて、夏野菜カレーをかけて食べます。彩りもきれいですし、枝豆にはビタミンB1が多く含まれているので、栄養バランスが高まります」

――そのほか、子どもが喜びそうな食のコツは?
「見た目の問題ですが、ワンプレートで食べられる料理にすることもお薦めです。食欲がない時に、何皿ものお料理が並んでいるのを見るだけで、食べる気も失せてしまう……ということはありませんか? 夏は、色鮮やかな食材がたくさんあります。夏が旬の食材をワンプレートに盛り付けてみましょう。夏場のキッチン作業も時短で済みます」

(Hint-Pot編集部)

長谷川 直子(はせがわ・なおこ)


管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にサッカーのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などをこなす。そのほか小中学校での食育講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など多彩に活躍。2児の母として自らの育児の経験を生かした食のアドバイスにも定評がある。