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男性が用を足すスタイル 6割以上が「座り派」に? 「立ち派」が減少した理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

生活していく上で切っても切り離せないトイレ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
生活していく上で切っても切り離せないトイレ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

生活の中で切っても切り離せないのがトイレ。近年は洋式便座の普及でさまざまなタイプの温水洗浄便座なども販売され、トイレ周りを充実させる方も多いでしょう。その一方で、度々話題になるのが、男性の「小用スタイル」。立って用を済ます「立ち派」、座って用を足す「座り派」の論争は尽きませんが、大手生活用品メーカーが行った調査では女性にとっても悩ましい問題であることが浮き彫りになりました。調査の結果を見てみましょう。

◇ ◇ ◇

「座り派」の多くが「立ち派」からスタイルを変えたタイプ

洗剤や石けん、トイレタリー用品を手がける株式会社ライオン(東京都墨田区、以下ライオン)は2021年12月、男性の小用スタイルに関する調査を実施しました。対象は20~69歳男性1500人です。

最新調査では「立ち派」が39.1%に対し、「座り派」は60.9%。同社が10年前に調査した時は「立ち派」と「座り派」の割合はだいたい7:3でしたが、それが完全に逆転したそうです。

また「座り派」には物心ついた時からそのスタイルだった「ネイティブ」と、どこかの時点でスタイルを変えた「スイッチ」の2タイプがあります。調査では「ネイティブ」の11.9%に対し「スイッチ」は49.0%を占めました。

ライオンでは「立ち派」と「座り派」の双方から意見を聞いています。「座り派」の「ネイティブ」からは「トイレを汚さないのがマナー」という声が、95%は「そのスタイルに不満はない」という「スイッチ」からも「周囲を汚さないので衛生的」「掃除が楽で合理的」という声が上がりました。

一方で「立ち派」の中からは「座って用を足すと時間がかかる」「主体性がなくなってきている」といった声の他に「男なら立って用を足すのが当たり前だと思う」との意見も寄せられています。

「立ち派」に不満を持つ女性はあらゆる方法で「座り派」への転向を促している

とはいえ、同居している女性たちは「立ち派」に対する不満も多いようで、約8割が「座って用を足してほしい」と考えていることが分かりました。

そのため、あらゆる方法で座って用を足すように促しているようです。その方法の1位は「自宅で座って用を足すことをルールとして決めた」(36.1%)。次いで「立って用を足すとトイレが汚れるということを懇切丁寧に説明した」(27.2%)、さらに「立って用を足している時に口頭で注意をした」(25.0%)と続きました。

では、男性が座って用を足すことで、トイレの尿はね汚れは本当になくなるのでしょうか。同社が実験したところ、男性が立って用を足すと便器のフタ裏の尿はね汚れが顕著で、トイレを流しただけでは落とし切れないことが分かりました。

そこで同社は、男性と同居している20~69歳の女性500人を対象に調査。「座って用を足してほしい」と考える女性にトイレ掃除について聞いたところ、「自分でトイレ掃除をするのであれば、立って用を足してもかまわない」という回答が50.6%で半数を超えました。

男性がどちらのスタイルを取るにしても、多くの人がトイレを快適に使えるために大切なのは掃除。「立ち派」と「座り派」の論争が尽きることはなさそうですが、掃除の手間を考えるという視点も必要なのかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)