どうぶつ
毛づくろい中の子ねこが気付いた衝撃事実 虚無の表情を浮かべた理由とは「もはや人間」
公開日: / 更新日:
何かを成すために努力をし続けたけれども、それはすべて無意味なものだった……こんな経験ありませんか。夢中になって毛づくろいをしていたにもかかわらず、無駄だったことを悟った子ねこの一瞬をとらえた映像が大きな話題になっています。子ねこがすべてを悟った瞬間は、多くの共感を呼びました。飼い主さんにお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
首に巻かれた“謎の物体”を必死で舐め続ける虎太朗くん
マンチカンの「虎太朗」くんと飼い主さんが出会ったのは、偶然のことでした。ねこを飼いたい思いは以前からありましたが、責任の重さからなかなか決心がつかない日々を過ごしていた飼い主さん。しかし、小さくて甘えん坊全開の虎太朗くんを抱っこした瞬間、その人懐っこさに一気に心が動いたといいます。
家族の一員に迎え入れると、言葉の響きの良さと美しく勇ましいトラのような縞模様にちなんで、虎太朗と名付けました。
話題の動画は、生後8か月を迎えた虎太朗くんが去勢手術を受けた直後のもの。術後間もない傷口を守るため、円錐形をしたエリザベスカラーという保護具が首に巻かれていました。
ペロペロペロペロ。
虎太朗くんは、ケージの中に吊るされたハンモックの上でくつろぎながら、必死になって首元を舐め続けています。しかし、首にはエリザベスカラーがはめられているため、舌が体に届くことはありません。もしかしたら、「この“謎の物体”を舐め続ければ、いつも食べているエサのようにとろけてなくなるはず!」なんて思いがあるのかも? ひたすら自分を信じて舐め続けます。
数秒後……。虎太朗くんは突如、舐めることをやめます。そして、大きく目を見開くと、そのままぴくりとも動かなくなってしまいました。何とも言えない虚しさに包まれた表情を浮かべ、ハンモックに揺られながら天井を見上げる虎太朗くん。
「これは自分のやってきたことがすべて無駄だったことに気付いたねこ」
ちょっと切なくなるような一言が添えられた動画ツイートには「虚無顔がツボる」「何十回見ても飽きません」「かわいくて仕事の疲れが飛んでいきました!」などのリプライ(返信)が寄せられ、8.2万件の“いいね”が付きました。
飼い主さんがこの動画を撮影できたのは、「何をしているのかな?」とたまたま眺めていた時だったそう。
「まるで人間のような表情の変化に笑ってしまいました。自分も仕事でよくこの顔をするので、虎太朗の気持ちはとても分かります(笑)。実はその数秒後、またペロペロと舐め続けていたんです。虎太朗の諦めない気持ちを感じました」
悟り顔でたくさんの人の心をほっこりさせてくれた虎太朗くん。現在はエリザベスカラーも無事に外れ、元気に部屋中を走り回っているとそうです。これからもいろいろなことを学びながら、健康にすくすくと成長してね!
○取材協力:虎太朗(@kotarou20210605)さん
(Hint-Pot編集部)