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暦の上では夏が始まる5月 季語に「麦秋」がある理由とは 二十四節気で知る四季

著者:鶴丸 和子

夏の気配を感じる頃(写真はイメージ)【写真:写真AC】
夏の気配を感じる頃(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 さわやかな風と草木の色に少しずつ夏の気配を感じる5月。和風月名は「皐月(さつき)」です。「早月」とも書き、早苗(さなえ)を植える月に由来しているのだそう。また5月は、日本人が古くから季節の目安としてきた二十四節気で「立夏」と「小満」を迎えます。その意味や約5日で移ろう七十二候による自然のリズムをご紹介しましょう。

 ◇ ◇ ◇

日差しに力強さを感じる季節が到来

 二十四節気とは、太陽の動きに合わせて一年を24の節気に分けた暦のこと。「立夏」は7番目の節気で、やわらかな春の日差しに力強さを感じる頃です。2022年の立夏は5月5日、ちょうど「こどもの日」から始まります。

「春分」と「夏至」のちょうど真ん中にあたる立夏は、夏の始まりを告げる日。「夏が立つ」の文字通り、暦の上ではこの日から立秋の前日までが夏です。夏(なつ)の語源は諸説ありますが、「暑(あつ)」が転じたものともいわれています。

 実際にはこの後に梅雨入りするので本格的な夏は先ですが、一年で最もさわやかで過ごしやすい頃です。気温は高くないものの、日差しに力強さを感じます。青空と新緑がまぶしく、気持ちの良いシーズンです。

夏を迎え冬眠から目覚めたカエルやミミズが動き出す

カエルの活動も活発に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
カエルの活動も活発に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 二十四節気の1つの節気(約15日)をさらに3つ(約5日)に分けた時期を、七十二候といいます。古くから伝わる日本特有のリズムを感じ取ることができる区分で、立夏にあたる七十二候は次の通りです。

○「立夏」(5月5日頃から)
初候:蛙始鳴(かわずはじめてなく)5月5日頃
次候:蚯蚓出(みみずいずる)5月10日頃
末候:竹笋生(たけのこしょうず)5月15日頃

 冬眠から目覚めたカエルも本格的に活動を開始します。カエルは必ず元の場所に“帰る”習性からこの名前になりました。お金がカエル、無事にカエルなど、縁起物としても扱われます。またミミズも冬眠から目覚める頃。ミミズは土の中の微生物を食べて、排出したフンで植物が育ちやすい土質に変えるとされ、古くから「ミミズがいるとよく肥えた土ができる」といわれてきました。

 日本原産の「真竹」はちょうど旬を迎えます。一斉に似たようなことが続いたり物事が現れたりすることを指す「雨後の筍」という表現は、この時期に雨が降ると次々とタケノコが生えてくることから転じたとされています。

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