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嫁ぎ先の野菜談義は謎ばかり 一念発起して妊娠中に農業大学校へ
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同時期に同じ野菜を食べ続ける―農家あるある話
さて、そんな“修行期間”を経て、虫を見て飛んで帰ることはなくなった今。無事出産もし、実験的にいろんなお野菜を育て、食べる毎日です。
「農家あるある話」になりますが、農家の役得であり宿命であるのが、同時期に同じ野菜を毎日食べ続けないといけないということ。だから、同じ野菜をいかにおいしく、家族を喜ばせる料理に変身させるかを、日々考えるようになりました。味噌汁の具、漬け物、炒め物などベーシックなものはもちろんですが、今までやったことがない食材や調味料の組み合わせ、調理方法などを考えるのがとても楽しいです。東京の会社員時代には料理をほとんどしなかった私ですが、農家の嫁になってからは料理のバリエーションが増えました。
そんな私が勧めるこの時期にぜひ食べていただきたい野菜は、カブです! 冬の寒さにあたってグッと甘みが増しているカブの“実”である白い丸い部分には、ビタミンCやカリウム、消化酵素のジアスターゼが含まれていると言われています。なので、カブは消化に良く胃腸に優しいと考えられているそうです。
冬に旬を迎えるお野菜は、白菜、水菜、ほうれん草、ブロッコリーなど、どうしても緑色や白色のものが多いですよね。トマトやキュウリ、パプリカなどカラフルな夏野菜とはうって変わって、なんとも寒々しい色展開が冬野菜の特徴でもあります。そこで便利なのが、スパイスや柑橘類。非常に簡単に見た目と味のアクセントをつけることができるのですよ!
カブの中をくり抜いて肉詰めにしている手の込んだオシャレなお料理も見かけますが、農家の嫁ごはんは超手間短。スパイスと柑橘系がポイントの「カブのオーブントースター焼き」をご紹介します。