どうぶつ
かわいすぎる“逃走劇” 病院嫌いなわんこに7万人ほっこり「素晴らしい本能」
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わんちゃんにとってお散歩は至福の時。ウキウキ気分で歩いていたけれど、飼い主さんが向かった先は……何と動物病院。わんちゃんは、毎年の狂犬病注射や混合ワクチンなど、何かと動物病院に行く機会が多いもの。けれども、病院が苦手なわんちゃんは少なくないようです。動物病院の前で起きた、1匹のポメラニアンの“逃走劇”が話題を呼んでいます。病院に対して拒否反応を見せたその後について、飼い主さんにお話を伺いました。
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いつもは立ち止まって動かなくなるだけだったのに…
マイペースで優しい性格のポメラニアンの「ちくわ」くん。甘えん坊で、ちょっぴり内弁慶なところもとてもかわいらしい1歳の男の子です。ちくわくんのお名前は、薄い茶と白の毛色や模様が食べ物のちくわに似ていたことや、飼い主さんが好きな漫画に登場するチワワの名前が由来になっています。
飼い主さんには元々、「いぬを飼うなら絶対ポメラニアン!」という強い気持ちがあり、7年もの間ポメラニアンとの暮らしを切望していました。その願いが叶ったのは昨年のこと。ちくわくんと出会った時、飼い主さんは「こんなにかわいいポメラニアンを見るのは生まれて初めて」と衝撃を受けたそう。こうして並々ならぬ思いでちくわくんを迎えた飼い主さんは、たくさんの愛情を注ぐだけでなく健康管理も万全の態勢。体に異常がないかを診てもらうために月に1回は動物病院へ足を運んでいます。
ちくわくんは、これまでに14回ほど診察を受けたことがありますが、動物病院は苦手なご様子です。しかし、この日は年に1度の混合ワクチン接種の日。行き先が動物病院だと分かると立ち止まって動かなくなってしまうため、飼い主さんはいつもと変わらないお散歩を装いながら動物病院へと向かっていました。
笑顔を浮かべて軽快な足取りで前に進みますが、気がついたら目の前には動物病院のドアが! まさか病院が待ち受けているとは思っていなかったちくわくんは、立ち止まって小さく抵抗。飼い主さんが病院の方へとリードを引くと、ちくわくんはクルッと向きを変えて、歩いてきた道を逆走しながら逃げてしまいました。
今までは、動物病院の前でただ立ち止まり抵抗するだけだったちくわくんが初めて見せた“逃走劇”。その一部をとらえた動画がツイッター上で公開されると、7.2万件の“いいね”が集まりました。動画の再生回数は95万回を超え、リプライ(返信)には「素晴らしい本能」「逃げる後ろ姿がかわいすぎる」「病院は怖いところって、しっかり認識しているんですね」などの声が。必死で逃げようとするちくわくんに、たくさんの人がメロメロになっているようです。
逃走劇はどうなったかというと……。抵抗むなしく、あっさりと捕まってしまったちくわくん。飼い主さんに抱きかかえられ、病院内へと誘われてしまうのでした。
飼い主さんによると、その後は大きな抵抗もなく、ちくわくんは無事にワクチンを接種。飼い主さんを安心させるためか、診察中は震えながらもニコニコしていたそう。そんな健気なちくわくんが病院好きになるよう、飼い主さんはさまざまな工夫をしています。
「病院が終わった後は必ず褒めて、おやつをあげたりしています。診察中も『いい子だね! かわいいね!』と声がけしているのですがなかなか……。やっぱり病院は苦手みたいです」
飼い主さんからの愛情を一身に受けすくすくと成長するちくわくんの姿は、インスタグラム(chikuwa_pome222)やYouTubeチャンネル「ポメラニアン【ちくわ】の日常」でも見ることができますよ。いつか、ウキウキで動物病院へ向かうちくわくんの姿が見られるかもしれませんね。
○取材協力:ちくわ(ポメ)(@chikuwa_pome222)さん
(Hint-Pot編集部)