どうぶつ
地域ねこがつないだ不思議なご縁 病気だった保護ねこを引き取った夫妻の幸せとは
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保護ねこだった「ハマ」ちゃんを引き取ることを決意
「じゃあ、私たちがその子を預かりますよ!」
そう言って、Hamaさん夫妻は、迷いねこだったハマちゃんを、そのまま家に連れて帰ることに。これが、ハマちゃんとの出会いでした。
「その日、その時、その場にいて、たまたま女性が声をかけてくれた。果たして偶然なのか必然なのか。地域猫のはまぐりがいなければこの子とは出会ってなかった」とHamaさん。
そんな縁を繋いでくれた「はまぐり」から名前をとって、その黒ねこを「ハマ」と名付けたのだそう。
引き取ってすぐハマちゃんの病気が発覚!
ハマちゃんを迎えた次の日の夜、思いもよらないことが起きました。なんと、ハマちゃんが痙攣を起こしたのです。
今までねこを飼ったことがなかったHamaさん達は、いったい何が起こったのかが分からず右往左往。
とにかく、夢中で救急病院に電話したことを、今でも鮮明に覚えているそうです。その夜は心配で心配で、一睡もできなかったといいます。
翌朝、すぐに動物病院に連れていくと、獣医さんから思いがけない言葉をかけられました。
「薬では完治しない。痙攣を起こりにくくする薬があるが、効くかどうかは試してみないと分からない。飲ませて様子を見るしかない」
突然のことにショックを隠せなかったというおふたり……。さらに獣医さんはこう続けたといいます。
「正直、これから先のことを考えると、この子を保護して飼い続けていくのはお勧めできない」
Hamaさんは「初めてねこを飼う私達のことを心配して、正直にすべてを伝えてくれたんだろう……」と振り返ります。医師の説明を聞いたHamaさん夫妻は、これからどうするのか、たくさん悩み、話し合いを重ねました。
「これも出逢い、運命、何かの縁」
悩みに悩んで出したふたりの結論は、ハマちゃんを引き取ることでした。
「これも出逢い、運命、何かの縁」そう思って、ハマちゃんの面倒をしっかりと見ていこうと夫婦で決意をしたといいます。
今では薬の効果もあってか、痙攣の頻度も減り、ハマちゃんは順調な経過をたどっているのだそう。
最後に、飼い主のHamaさんへ「お互いの“幸せ”だと思うことは?」という質問をしてみました。すると……。
「朝、ハマがごはんを要求する鳴き声で起きて、元気な姿を見ることができるだけで幸せです。なんせ、スタートが大変だったので。ハマも、この家に来たことを幸せに思ってくれてるといいな!」
Hamaさんたちの優しい心が、一匹のねことひとりの女性を救いました。
そして、そんな縁をつないでくれた、地域ねこのはまぐりちゃんの存在。偶然か必然かとHamaさんは話していたけれど、きっと出会うべくして出会った運命の相手なのでしょう。
「この子の一生を背負う」
そんな覚悟をもって迎えられたハマちゃんは、きっといつまでもおふたりのそばにそっと寄り添い、Hamaさんたちに幸せを運んでくれるはずです。
(猫ねこ部)