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「お手本を示してくれた日本に感謝」 W杯で広まる清掃活動 他国サポの“参戦”相次ぐ
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11月20日に開幕したサッカーのFIFAワールドカップ(W杯)2022カタール大会で、日本のサポーターによるスタンドでのゴミ拾いが話題になっています。「来た時よりもきれいにして帰る」という考えは、日本文化の中では当たり前のことかもしれませんが、海外からは国際大会の度に称賛の声が。そしてカタールW杯では、この清掃活動が日本以外の国にも波及しているようです。フランスサッカー連盟(FFF)は27日、自国サポーターがスタンドのゴミを拾う様子を公式ツイッターで公開。国際サッカー連盟(FIFA)もこれに反応しています。
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モロッコやイランのサポーターもゴミ拾い 「お手本を示した日本に感謝」の声も
カタールW杯での日本代表は、23日の1次リーグ・グループEの初戦で強豪ドイツに2-1の逆転勝利。選手の奮闘が世界に衝撃を与えた一方で、興奮冷めやらぬ試合後のスタンドで日本のサポーターがゴミ拾いをする様子が称賛を浴びました。
27日のコスタリカ戦は一転して0-1で敗戦という悔しい結果に終わったものの、サポーターたちは変わらずゴミ拾いをしてスタジアムを後に。この姿もまた海外メディアで取り上げられています。
さらにこの活動は、カタールの地で広がりを見せているようです。FFFが運営する同国男子チームの公式ツイッターは日本時間27日夜、26日のフランス対デンマーク戦後と思われるスタンドの様子を動画と写真で投稿。そこには、複数のフランスサポーターがゴミ拾いをする姿が収められていました。いっぱいに詰まったゴミ袋を頭上に掲げ、笑みを浮かべるサポーターの姿が印象的です。
「昨日、スタジアムを出る前にスタンドを掃除したフランス人サポーターたち」
誇らしげにこう綴られた投稿に、FIFAの公式ツイッターがすぐさま反応。FFFの投稿を引用リツイートして、「次はどのチームになるかな?」と投げかけました。
「最初にお手本を示してくれた日本に感謝」の声も
スタンドでのゴミ拾いは実のところ、すでに他の国にも波及。モロッコとイランのサポーターによる活動も、海外メディアやSNSで取り上げられていました。
フランスメディア「l’important」の公式ツイッターは、モロッコサポーターがスタンドでゴミ拾いする様子を「日本人と同じように、スタンドを試合後に掃除するモロッコファン」とレポート。日本のサポーターが“お手本”になっていると伝えています。
先に紹介したFFFの投稿にも、「最高のチームと最高のサポーター」「最初にお手本を示してくれた日本に感謝」といったリプライ(返信)が。さらに、FIFAのツイートにも「おお、良いことだ」「日本が世界に良いモラルを教えてくれた」といった声が上がっています。
各国サポーターにジワジワと広がっている試合後の清掃活動。日本の文化が今大会でも脚光を浴びています。
(Hint-Pot編集部)