冬物のニットやコートは、素材によって毛玉ができやすいのが難点。お気に入りの服が毛玉だらけになってしまうと、なんだか着る気が失せてしまうものです。毛玉を取る方法はいろいろありますが、どこの家庭にもある食器用スポンジで毛玉が取れるそう。そこで今回、本当にスポンジで毛玉を取ることができるのか試してみました。

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毛玉ができる理由と毛玉取りのNG行為は？

　毛玉ができてしまう理由は「摩擦」です。繊維同士がこすれ合うことにより繊維の先端が毛羽立ち、それが束になり毛玉ができます。とくに摩擦が起こりやすいのは以下の3つの状況です。

1. 服を着ているとき
2. 収納するとき
3. 洗濯するとき

　服を着ているときには、日常生活での動作が毛玉を発生させる原因になります。歩くだけでも脇や袖の内側などがこすれて毛玉ができますし、収納する際もほかの服とこすれ合うことで双方に毛玉ができます。ちなみに、リュックやショルダーバッグの使用も、繊維同士がこすれるため毛玉ができる原因になるようです。

　毛玉ができてしまったときにやってはいけないのが、毛玉を手でむしり取ること、ガムテープや粘着クリーナーで毛玉を取り除くことです。生地を傷めてしまったり、繊維を毛羽立たせてしまったりするおそれがあり、これらはさらに毛玉を悪化させる原因となります。

　専用の毛玉カッターなどもありますが、今回は食器用スポンジで取り除くことができるという裏ワザを、ポリエステルとレーヨン製のニットを使って検証します。

　全体的に小さい毛玉が付いているニットを使用しました。白っぽい小さな毛玉が点々と付いていて、手入れされておらずだらしない印象に見えます。