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7年前に失踪した老犬と奇跡の再会 2700キロも離れた街で保護され米国で感動の声
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自宅から突如姿を消し、行方不明になってしまった愛犬。しかしその7年後、約2720キロも離れた場所で保護され、家族と奇跡的な再会を果たしました。そんな夢のような物語が米国で注目を集めています。
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発見から2日で飼い主が判明! マイクロチップが大きな手がかりに
ジャックラッセルテリアとパグの雑種「ナゲット」くんは2015年、ニューメキシコ州ファーミントンから行方不明になりました。消息がつかめないまま時は過ぎ、7年が経過した現地時間2023年2月9日、ナゲットくんはなんと約2736キロも離れたサウスカロライナ州トラベラーズレストで発見されたのです。
発見者のジェニファーさんは雨が降る夜、家のポーチから足を引きずりながら歩くナゲットくんを見つけました。ジェニファーさんは、「とにかく救急動物病院に連れて行って、マイクロチップが装着されているか確認してもらわないといけないと思ったんです」と、そのときの気持ちをサウスカロライナ州のテレビ局「WYFF4」に語っています。ジェニファーさんの思った通り、ナゲットくんにはマイクロチップが埋め込まれており、その飼い主は実に2700キロ以上離れたニューメキシコ州に住んでいること、そして犬の名前が「ナゲット」であることが判明しました。
翌10日、マイクロチップの情報をもとに、飼い主であるジェシー・スプリンガーさんの電話番号にメッセージを送りました。メッセージを受け取ったスプリンガーさんは「え? どういうこと?」と予想だにしていなかった事態を即座に理解できなかったそう。それもそのはず。「私のそばから片時も離れなかったのにいなくなってしまって……。その(失踪した)ときもう結構な歳だったので」というように、保護されたナゲットくんの年齢は16歳を超えていたのです。
ナゲットくんがどのようにして2700キロ以上を移動したのかは不明ですが、おそらく車で旅行中の誰かが迷子になっていたナゲットくんを保護。マイクロチップが埋め込まれているとは気づかずに連れていってしまったのではないかと動物愛護団体「カロライナ・ラビング・ハウンド・レスキュー」は考えているそうです。
同団体は、飼い主のスプリンガーさんが、ニューメキシコからサウスカロライナまで迎えに来る費用を工面。スプリンガーさんは空港で7年ぶりの愛犬との再会を果たしました。
感動の再会シーンをフェイスブックに投稿した同団体のコメント欄には「なんて素晴らしい再会なの! 7年も離れていたなんて悲しすぎるわ」「最高の再会! 希望は諦めちゃいけない」「涙が出そう。素晴らしいわ!」と多数のメッセージが寄せられています。
その後ナゲットくんはスプリンガーさんとともに自宅へ飛行機で戻りました。行方不明になったときにまだ幼かったスプリンガーさんの娘も、ナゲットくんの帰宅に興奮しているそうです。
(Hint-Pot編集部)