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元保護犬の大脱走 出身シェルターの玄関ベルを鳴らして「ただいま」 賢すぎると米国で話題

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

譲渡先からいなくなった元保護犬がまさかの行動(写真はイメージ)【写真:写真AC】
譲渡先からいなくなった元保護犬がまさかの行動(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 アニマルシェルターからとある家族に譲渡された1匹の保護犬が起こした珍騒動が、米国で大きな話題になっています。保護犬の名前は「ベイリー」ちゃん。譲渡された直後に脱走し、行方をくらましました。それから数日後、保護されていたシェルターに姿を現したベイリーちゃんが驚きの行動を取り、注目を集めています。

 ◇ ◇ ◇

譲渡された新しい家族のもとから脱走したベイリーちゃん

 ハスキー系雑種犬のベイリーちゃんは、テキサス州エルパソにある動物シェルター「アニマル・レスキュー・リーグ・オブ・エルパソ」に保護されていました。フレンドリーな性格のベイリーちゃんは無事譲渡先が見つかり、新しい家族のもとで暮らすことに。ところが、譲渡してまもなく、ベイリーちゃんは暴走し脱走。姿をくらましてしまったのです。

 家族から連絡を受けたシェルターは、すぐに公式フェイスブックで、ベイリーちゃんが失踪したことを報告。目撃情報を募るといくつかの通報がありましたが、誰もベイリーちゃんを捕まえることはできませんでした。

 しかしその後、シェルタースタッフを唖然とさせる出来事が。それは1月31日の深夜1時過ぎに起きました。なんとベイリーちゃんは脱走した場所から約16キロも離れたシェルターに現れ、玄関ベル(インターホン)を鳴らしたのです。玄関ベルのカメラには、覗き込むベイリーちゃんの姿がはっきりと映っていました。

深夜にシェルターの玄関ベルを連打 カメラには姿がばっちり!

 同シェルター創設者であるロレッタ・ハイドさんは、米紙「USAトゥデイ」電子版に対し次のように語っています。

「彼女は『ただいま』とでもいうように、玄関ベルを鳴らしました。ベルは何度も何度も鳴って……録画を見ると彼女が外を走ったり、座ったり、誰かが来るのを待っていることがわかります」

 スタッフのひとりがカメラ越しに「ベイリー」と呼ぶと、ベイリーちゃんは鳴り響くように声を上げて返事をしたそう。その姿は「私はここよ、中に入れて、どこにいるの?」と言っているようだったと、ハイドさんはベイリーちゃんの気持ちを想像しています。

 スタッフはシェルターに急行し、ベイリーちゃんを中に入れると、食事や暖かい毛布を与えそのままベッドに寝かせました。ベイリーちゃんは3日間飲まず食わずで大きな交差点をいくつも渡って、大好きなスタッフたちがいるシェルターまで戻ってきました。そのため、ベイリーちゃんは一晩中眠っていたそうです。その後、スタッフはすぐに譲渡先の飼い主に連絡し、ベイリーちゃんは再び新しい家族のもとへと帰ってきました。

 シェルターは、目撃情報を募集していたベイリーちゃんが無事に帰ってきたことや、ことの顛末を公式フェイスブックに投稿。すると多くの人が、ベイリーちゃんが無事に帰還したことを安堵しました。コメント欄には「無事に旅ができて良かった!! 本当にかなりの距離だったんですね」「なんて賢い犬なんでしょう! 彼女は一番落ち着ける場所を知っています!」「彼女はとても美しいです。私もこんな犬を飼いたいわ。顔も素敵だし」など、たくさんの祝福の声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)