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10年前に行方不明になった愛猫 400キロ離れた街で瀕死のところを保護され奇跡の再会

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

行方不明の愛猫と10年ぶりに再会(写真はイメージ)【写真:写真AC】
行方不明の愛猫と10年ぶりに再会(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 行方不明になった飼い猫が、失踪から10年後に400キロ離れた街で発見されたニュースが、英国に感動をもたらしました。飼い主と感動の再会を果たした時、猫は15歳に。過酷な環境下で長年過ごしてきたため瀕死の状態でしたが、適切な治療を受け回復を続けています。

 ◇ ◇ ◇

保護後に動物病院でマイクロチップを照合され再会へ

 奇跡を起こした猫の名前は「チャブス」くん。10年前にイングランド南部ドーセット州ウェイマスのダナ・ギャラチャーさんの自宅から行方不明になっていました。このニュースを報じた英大衆紙「デイリー・エクスプレス」電子版によると、愛猫が行方不明になった当時、ダナさんは泣きながら過ごし夜も眠れなかったそう。

 しかし今年6月の初め、何と自宅から260マイル(約400キロ)も離れた同北西部のグレーター・マンチェスターにある、アシュトンインメイカーフィールドの通りを歩いているところを保護されました。救助したのはハリネズミ保護のプロであるケリーさん。

 ケリーさんはそれまでに何度もチャブスくんを目撃したことがありましたが、保護した日は歩くのも難しい状態で、今にも車に轢かれそうでした。そこでケリーさんはチャブスくんを車に乗せ、すぐに動物病院へ連れて行ってくれたのです。

 そこで、マイクロチップから照合し、ギャラチャーさんの元に発見の連絡が届きました。ギャラチャーさんはその時の感動を次のように語っています。

「電話を受けた時には信じられませんでした。もう二度と会えないと思っていましたから。チャブスを10年も探していたんですよ。喜びで胸がいっぱいの気持ちです。心の中で彼はまだ生きている、どこかにいると感じていたんですから」

 ギャラチャーさんはチャブスくんが400キロも離れた街で見つかったことについて、10年前に何者かに誘拐されたのち、アシュトンインメイカーフィールドで捨てられたと考えています。

歯もなく瀕死状態に見えたチャブスくん 体調は回復中

 チャブスくんは発見時、瀕死の状態に見えたそう。歯はなく、汚れて固まりになった毛が体を覆っていました。歩行困難で、腎臓に異常があるのではと獣医師は心配したそうですが、その後チャブスくんの状態は日に日に良くなっています。

 帰宅後、チャブスくんは10年前のことをしっかりと覚えているようで、ギャラチャーさんの近くから離れようとしませんでした。すっかり甘えモードのチャブスくんは、名前を呼ばれると自分の頭をまっすぐにして聞いているようです。

 同紙のコメント欄には「何て素敵な心温まるお話なんでしょう。飼い主さんと再会できて、本当に良かった」「これはチャブスのための素敵な結末です」「何て素晴らしい再会なんだ」など、感動の声があふれています。

(Hint-Pot編集部)