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ひき逃げで散歩中に飼い主を失った介助犬 新たな出発が米国で話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

飼い主を失った介助犬が再出発(写真はイメージ)【写真:写真AC】
飼い主を失った介助犬が再出発(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ひき逃げによって飼い主を失った介助犬の再出発の物語に、米国で注目が集まっています。事故後、自力で自宅近くまで戻ったその犬は介助犬の訓練施設で保護されることに。今後、新しい家で素敵な活躍をすることが期待されています。

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介助犬訓練施設で保護されることになったパッチ

 米テネシー州ナッシュビルで悲しい事件が起こったのは、現地時間3月22日でした。米地元テレビ局「WSMV」が報じています。雑種犬の「パッチ」は、視覚障害のある50歳の女性飼い主とともに散歩をしていました。メトロポリタンナッシュビル警察によると、女性はピックアップトラックにはねられ、車はそのまま逃走。通行人に発見された女性は、地元のスカイライン・メディカル・センターに搬送されましたが、そのまま息を引き取りました。

 無傷だったパッチは現場を離れ、自力で自宅近くまで戻ると、隣人の家の前でおすわりをして待っているところを発見されたそうです。その後、パッチは動物保護サービス「メトロ・アニマル・ケア・アンド・コントロール」に保護されることに。女性の遺族に対し引き取りをお願いしましたが拒否され、パッチは新たな道を歩むことになったのです。

 介助犬だったパッチには、さまざまな保護団体から問い合わせが来たそう。そのなかから、介助犬訓練施設「メディカル・マッツ」で暮らすことが決定しました。同団体は公式ツイッターアカウントで同メディアの記事を引用リツイートすると、「パッチは今、無事です。うまく落ち着いています」と現状を報告しています。

(Hint-Pot編集部)