「なんて澄んだ瞳で台所を見るんだ……」。そんなコメントが添えられた写真には、ふすまの格子にしがみつき、一点を見つめるねこちゃんの姿が。視線の先には、ねこちゃんがまだ一度も足を踏み入れたことのない憧れの場所があるようです。2万件超えの“いいね”を集めた写真について、飼い主のジョーは犬＆猫と共に古民家で暮らしている（@6464prpr）さんに詳しいお話を伺いました。

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禁断の場所をガン見する爪くん

　写真に写っている白ねこは、元保護ねこの男の子で3歳の「爪（そう）」くん。先住犬である土佐犬の女の子で7歳の「顎（アギト）」ちゃんとはとても仲良しです。“ふたり”の関係性はツイッターでも大人気です。爪くんに怒られて、体の大きい顎ちゃんがしゅんとする姿など、これまで何度も注目を集めたことがあります。

　今回話題になったのは、爪くんの日常のひとコマ。格子にしがみついて、何かをじっと見つめている爪くん。まん丸おめめはきらきらと輝き、うっとりとした表情を浮かべています。

　どうやら、その視線の先には台所があるようです。実は、爪くんにとって台所はまだ一度も足を踏み入れたことのない、いわば禁断の場所なのだとか。

「格子を挟んだ向こう側は台所です。爪は今まで一度も入ったことがないので、じっと中を見ている状態でした。カリカリやおやつもここにあるので『おいしいものが置いてある』という認識はあると思います」

　ジョーさんはそんな爪くんの姿を写真に収め、ツイッターに投稿。すると2.1万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「お台所は桃源郷」「きらっきら無垢なまなざし。表情もかわいい～」「『あれがユートピア……』って顔してますね」など、かわいらしい姿に夢中になる声が。

　また、「いつか必ず行ってやる！」「何かをもらおうなんて思ってないよ。僕はただ、台所が見たいだけなんだ」など、爪くんの気持ちを代弁する声も見られました。

2匹を危険から守るためにDIYすることも

　ジョーさんによると、爪くんは普段から隙あらば台所に侵入しようとするそうです。

「何度か鳴いて入れてもらおうとしたあとで、よくこの体勢になっています。私が調理していると『ガタガタ！』と音がして、振り返るとこうなっています」

　物怖じしない性格の爪くんは、好奇心と探求心が少々強め。初対面の人にもガンガン攻めるタイプなのだそうです。もちろんその熱量は、台所にも向けられることに……。

　そのためジョーさんは先手を打ち、台所周りに壁と格子扉を作りました。さらに、天井までネットを張るという徹底ぶり！

「絶対に中へ入れないため、しばらく眺めたあとは諦めて立ち去っていきます。普通に去っていくこともありますし、近くにいるいぬ（顎ちゃん）をパンチして去って行くこともあります（ひどい）。目的が達成されたことはないので、彼の挑戦（台所に入る）はまだまだ続くと思います」

　あの手この手で台所への侵入を試みる瓜くんの奮闘ぶりは、ジョーさんのnoteにて「絶対に台所に入りたい猫と絶対に入らせない人間の攻防戦」というテーマで綴られています。これからも、ジョーさんと爪くんの攻防戦から目が離せませんね！

（Hint-Pot編集部）