食
藤井聡太新名人 歴史的な一局の最中に口にしたものは 名人戦第5局2日間の“勝負飯”まとめ
公開日: / 更新日:
将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋王・王将・棋聖)が、最古のタイトル戦である名人戦で勝利し、史上最年少で七冠を達成しました。藤井竜王が3勝、渡辺名人が1勝で迎えた、第81期名人戦七番勝負第5局。注目は将棋盤上以外にも向けられました。それは、棋士たちのコンディションを大きく左右するともいわれる昼食やおやつ、いわゆる“勝負飯”です。勝敗を決した第5局の2日間で両者が口にした食事を紹介します。
◇ ◇ ◇
地元銘菓や旅館の料理長が腕を振るったカレーを堪能した藤井竜王
世紀の戦いが行われたのは、長野県の信州高山村温泉郷に位置する老舗旅館「緑霞山宿 藤井荘」でした。松川渓谷が流れ、緑あふれる風光明媚な旅館での真剣勝負。両者の疲れを癒やしたのは、美しい自然だけでなく、地元食材を使用したおやつや旅館の料理長が腕を振るった昼食でした。
1日目午前のおやつで、藤井竜王は地元銘菓の「一万石」を注文。また、昼食には甘みとクセのない香りが特徴の信州ポークをカラッと揚げたトンカツが添えられた、ボリューム満点の「信州ポーク勝カレー」を選びました。縁起の良いネーミングも目を引きます。一方、渡辺名人は旬のサクランボを使用したムースケーキや、第1局や第2局でも選んでいた握りずしをさび抜きでオーダーしました。
【1日目・午前おやつ】
渡辺名人:「ローズクレイア」(さくらんぼと白ワインのムースケーキ)、高山村産ふじ100%「りんごジュース」
藤井竜王:「一万石」(あんずジャムとバタークリームのふわふわ無添加ブッセ)、「アイスコーヒー」
【1日目・昼食】
渡辺名人:「握りずし」(多め、さび抜き、セットのかけ蕎麦とデザートは抜き)
藤井竜王:「信州ポーク勝カレー」
【1日目・午後おやつ】
渡辺名人:「レモンのオペラ」(爽やかな酸味のあるレモンケーキ)、「アイスコーヒー」
藤井竜王:「レモンのオペラ」(爽やかな酸味のあるレモンケーキ)、「林農園しぼったままのぶどうジュース」(ナイアガラ白)
2日目午後のおやつは“ダブルドリンク作戦”で
2日には、信州蕎麦を楽しんだ藤井竜王。そして、対局も大詰めとなった午後のおやつには、アイスの緑茶と県産のリンゴを絞った100%ジュースで、集中力を高めました。そして、渡辺名人は、前日に藤井竜王が食べた「信州ポーク勝カレー」を昼食にチョイス。最後まで白熱した戦いを見せました。
【2日目・午前おやつ】
渡辺名人:「モンブラン」、「林農園しぼったままのぶどうジュース コンコード(赤ぶどう)」
藤井竜王:「フルーツスフレロール」、「アイスコーヒー」
【2日目・昼食】
渡辺名人:「信州ポーク勝カレー」(セットのサラダとデザートは抜き)
藤井竜王:「信州蕎麦と天麩羅膳」
【2日目・午後おやつ】
渡辺名人:「高山村産ふじ100%りんごジュース」
藤井竜王:「緑茶(アイス)」、「高山村産ふじ100%りんごジュース」
午後のおやつから約4時間後、藤井竜王は歴史に残る一局に勝利。新名人誕生となりました。七冠を手にし、前人未到の八冠達成がさっそく期待されています。5日から第94期棋聖戦五番勝負が始まるため、近くベトナムへ向かう予定。これからも目が離せませんね。
(Hint-Pot編集部)