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最悪のネグレクトをされた保護犬 1キロもの毛玉を除去し美しく生まれ変わった姿が米国で話題

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

トリミングは犬が生きていくうえでも大切なこと(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
トリミングは犬が生きていくうえでも大切なこと(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 犬の健康を保つためにも、適切なトリミングは犬種を問わずとても大切です。とくに長毛種は、放置すると全身が毛玉に覆われて、生活に支障が出てしまう場合もあります。米テキサス州のある動物福祉団体は、一見するだけでは犬であるかも判別できないほど大量の毛玉に覆われた犬を保護。支援を呼びかけると寄付が続々と集まり、劇的な変身を遂げて話題になっています。

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毛を切ろうとすると痛みで叫ぶマット 動物病院で治療をするため支援を呼びかけることに

「昨日発見された犬のことで助けを求めています。この犬は私たちがこれまで遭遇したなかで最悪のネグレクトのケースです」

 そんな書き出しで支援を求めたのは、テキサス州の動物福祉団体「サウス・プレインズSPCA」です。そこには、ホコリや草が絡まって茶色く汚れたゴワゴワの毛玉を、全身にいくつも垂れ下げた犬の写真が添えられています。その姿は、横になっているともはや犬かどうかもわからないほどです。

 その見た目から「マット」と呼ばれる犬は、トウモロコシ畑をうろついていたところを同団体によって救出されました。保護後、スタッフは少しでもきれいにしてあげようと毛を取り除こうとしたそう。しかし、皮膚に食い込むほど毛がガチガチに固まっており、その毛にはゴートヘッドというトゲトゲとした種子が無数に絡まっていました。

 そのため、毛を切ろうとするたびにマットは痛がって叫び声を上げたといいます。どうにか毛の中に隠れていたリードと首輪を分割することはできましたが、取り除くことはできず。マットを助けるには、動物病院で鎮静剤を使用するしかありませんでした。そこで、同団体は公式フェイスブックアカウントを通して支援を呼びかけたのです。

5年間放置された毛を無事除去 回復へ向かっていることを報告

 米誌「ピープル」によると、マットはその後、寄付のおかげで動物病院で麻酔を使用した治療を受けることができました。マットの体重は約6.3キロでしたが、取り除かれた毛の量はなんと約1.3キロ。爪は5センチ以上伸びており、5年以上は放置されていたとみられています。

 同団体はマットの経過を公式フェイスブックアカウントで報告。「マットのためにたくさんの寄付と前向きな思いをありがとうございます! 彼はまるで生まれ変わったようです。グルーミング後に目を覚ました彼は、とてもかわいい男の子でした」と、その変貌ぶりを伝えました。貧血や目の感染症などを発症しており、マットの治療には長い期間がかかるとみられていますが、回復後には里親募集をするためにまた情報を掲載すると告知しています。

 投稿には「奇跡を起こしてくれてありがとう!」「神のご加護があらんことを。彼の話の続きが待ち遠しいよ」「このかわいい子を助けてくれてありがとう。この子が最良の家族に恵まれることを祈っています」など、感謝の声が殺到。マットの幸せな未来を多くの人が待ち望んでいます。

(Hint-Pot編集部)