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保護した子犬が必死の訴え 元いた場所へ戻ろうとする理由に中国で感動の声 「泣きました」
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川沿いで発見された、1匹の汚れた子犬。発見者が保護しようとしますが、子犬は何度も立ち止まり、キュンキュンと鳴いて引き返そうと訴えます。その理由が中国版ツイッターと呼ばれるウェイボー(Weibo)で大きな注目を集め、感動を呼んでいます。
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お気に入りのテディベアを置いていけなかった子犬
ウェイボーユーザーの鄭さんは、中国・山東省の川付近で、青い目をした1匹の白い子犬を発見しました。黄色の首輪を着けたその子犬の体は、濡れて汚れています。そして、その傍らには黄色いシャツを着たテディベアが転がっていました。
子犬は、テディベアをペロペロと舐めるなど随分と気に入っている様子でしたが、鄭さんはひとまず安全な場所へ行こうと子犬だけを連れてその場を離れることに。すると、子犬は何かを訴えるように必死で鄭さんの足にしがみつき、「キュンキュン」と切ない声を上げます。子犬の濡れた足で鄭さんのジーンズはみるみると汚れていきますが、それにもかまわず鄭さんはしゃがみこんで子犬の訴えに耳を傾けました。
そして、鄭さんは元来た道を引き返す子犬の後をついていくことに。子犬は何度も鄭さんのほうを振り向きながら、トコトコと先導します。そしてたどり着いたのは、あのテディベアが捨てられていた場所でした。映像には「一瞬で涙が出ました。この寒い町で、(テディベアは)子犬にとって唯一の温もりだったのです」とテロップが添えられています。
子犬の願いを理解した鄭さんはテディベアを拾い、子犬とともに自宅へ連れて帰ることにしました。その一部始終をとらえた動画がウェイボーで公開されると、100万回以上再生され大きな注目を集めたのです。
リプライ(返信)には、「鄭さんはとてもいい人だ。子犬が自分のズボンを汚しても気にしない。彼女はしゃがんで、子犬に優しく親切に接している」「(子犬が)キュンキュン鳴いて戻って。テディベアを連れていくよう頼んだとき、私は泣きました」「飼い主がテディベアと一緒にここに捨てたので、子犬がテディベアを守っているような気がする」「飼い主を探すのはやめましょう。信用できない」「ありがとう」など、感動する声が寄せられています。
その後、鄭さんはテディベアを優しく洗濯する様子などを投稿していましたが、この犬の飼い主と主張する人物が名乗り出てきたことを報告。しかし、飼い主がそれまで子犬を探そうともしていなかったことや、子犬が皮膚病にもかかわらず治療されていなかったことから鄭さんは疑念を抱き、本当に子犬の飼い主なのか証明できるものの提出を求めました。
ところが相手はそれを拒否。さらに、法的措置をとると言い、1万元(約19万円)を要求してきたといいます。学生である鄭さんは、法廷闘争をすることは現実的ではないと判断。結局、約2000元(約3万8000円)を支払って子犬の所有権を得たそうです。
子犬は現在、動物病院で健康状態をしっかりと検査され、適切な治療が行われています。これからもテディベアと一緒に、鄭さんのもとで幸せに暮らしていけることを願うばかりです。
(Hint-Pot編集部)