どうぶつ
花器に鎮座する黒ねこ 絵画のような佇まいに感動の声 「ジャストなサイズ」
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ねこは気まぐれ。新しいおもちゃに興味を示さなかったのに、ある日突然、遊び出して驚かされることがありますよね。X(ツイッター)では、飼い主さんが1か月前に購入した花器の上にちょこんと座った黒ねこに注目が集まっています。「座ってくれないかなあ」と期待していたという飼い主さん。7000件超もの“いいね”が集まった写真について、詳しいお話を伺いました。
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1か月越しに実現! 花器に座ったソローくん
「1か月くらい前に花器を買ったのですが、買ってはみたものの、花は生けられないし『バナナを入れるかなあ? それよりねこちゃん入ってくれないかなあ?』と思っていたら、今日本当に入ってくれました。けっこう絵になります」
そんな喜ばしい報告にともに投稿された2枚の写真が、X上で話題です。1枚目には果物を飾る脚付きのコンポート皿のような形の美しい花器、2枚目にはその上に座って窓の向こうを眺めている1歳4か月の黒ねこ「ソロー」くんの姿が写っています。
ソローくんはとても慎重派で、どっしりとかまえた頼もしい男の子です。素敵なお名前は、自ら森に小屋を建て、自給自足の生活を記録した回想録「森の生活」の著者で米国の作家、ヘンリー・デイヴィッド・ソローから拝借して付けられました。
ソローくんと飼い主さんの出会いは、よく利用するマッサージ店の先生から、友人宅で子ねこが生まれたと聞いたことがきっかけ。当時、飼い主さんはちょうど「ねこと暮らしたいなあ」と考え、キャリーバッグやトイレなどをそろえて、良いご縁が訪れるのを待っているところでした。朗報を耳にした飼い主さんは、すぐに子ねこのもとへ。そうして、ソローくんと運命の出会いを果たしたそうです。
美しい花器は、ソローくんとのご縁を結んでくれた先生のマッサージ店で売られていたもの。お花の教室の先生が手放すことにした花器のなかから、飼い主さんが目を留めたのがこの花器でした。
「ほかにもいろいろ素敵な器があったのですが、物語性のある雰囲気とお財布に優しい価格が購入の決め手になりました。よく考えると、マッサージの先生とは不思議なご縁がありますね……」
花器を購入してから1か月。ソローくんはずっと我関せずといった様子でした。ところがこの日、飼い主さんがふと目をやると、花器の上に座って窓の向こうを眺めているソローくんの姿が。アンティーク調の花器とソローくんの神秘的な黒い被毛、曲線が美しい観葉植物が相まって、まるで絵画のようです。
飼い主さんは、この決定的瞬間を逃さずパシャリ! Xに投稿すると、7000件以上の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「とっても素敵」「有効活用ですね!」など、ソローくんと花器が見事にコラボした写真に興奮する声が。
また、引用リポストしている人も多く、「ニャ器」「ジャストなサイズ」「素晴らしい花器の使い方!」などの声も上がっています。
実家で暮らすハチワレねこは人懐っこくてやんちゃ
飼い主さんのXアカウントには、生後3か月半で白黒のハチワレの男の子「パック」くんもたびたび登場しています。パックくんは持病の関係からソローくんと同居することができないため、飼い主さんのご実家で暮らしています。
パックくんと飼い主さんは、動物愛護センターで出会いました。ほかのねこちゃんにちょっかいを出し、人懐っこくやんちゃな姿を見た飼い主さんは「いたずらっ子だなぁ」と思ったそう。
「パックは実家に暮らしているので、花器の上に乗ったことはありません。いつか一緒に暮らせる日が来たら、乗ってほしいですね」
実家と行き来しながら、ソローくんにもパックくんにも深い愛情を注いでいる飼い主さん。Xでは2匹の普段の様子を更新中。また、飼い主さんはポッドキャスト「ラモーナの部屋」でラジオ番組を配信しています。ねこたちとの最新エピソードを聞くことができるかもしれませんよ。
○取材協力:ラモーナの部屋(@ramonanoheya)さん
(Hint-Pot編集部)