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けがで足を失ったカナダの子犬 歩き方のお手本見せた犬を真似 「驚くほどの進化」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

子犬(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
子犬(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 子どもが親や年上のきょうだいなどの真似をして、さまざまなことを学ぶように、動物も周囲の仲間の行動から多くのことを身につけます。カナダでは、けがで足を切断した保護犬の子犬が、移送先で出会った先輩犬の動きを真似て三本足での歩き方を習得。その姿に多くの反響が寄せられたことを、米誌「ピープル」が報じています。

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右前脚をだらんとさせ飛び跳ねるように…子犬に手本を示しているかのような姿

 ハスキーのミックス犬で生後約2か月のその子犬は、カナダのオンタリオ州北部ディアレイクという地域で、外で遊んでいる際にほかの犬からの攻撃を受け、けがを負ったそう。保護されて「タイニーティム」と名付けられた子犬は、近くに動物病院がなかったため、サンダーベイにあるボランティア団体「ノーザン・リーチ・ネットワーク」に送られ、治療を受けました。

 手術で足を切断したタイニーティムは、同団体で5か月前から暮らしているハスキーのミックス犬で、生後約7か月の元保護犬「ニモ」と出会います。

 話題になっているのは、タイニーティムとニモの様子をとらえた1本の動画です。まず、ニモが右前脚をだらんとさせながら、飛び跳ねるように部屋を横切る姿が映ります。その後ろには、足が3本になった体でヨロヨロしつつも、動きを真似しながら自分の足で歩くタイニーティムが……。

 お手本を示しているかのようなニモと、それを学んでついていくタイニーティムの姿を撮影した動画がTikTokに投稿されると、6000件を超える“いいね”が集まるなど反響を呼びました。コメント欄には、「オーマイゴッド。なんて思いやりがあるの」「犬たちの適応の早さは驚くべきものです。兄(ニモ)が(タイニーティムを)ヘルプしてあげて、とても優しいわ」など、2匹の愛らしさに加え、ニモの教える姿やタイニーティムの飲み込みの良さを称えるコメントが集まっています。

 同団体の代表であるエリン・マナハンさんは多くの反響に対し、「みんな、タイニーティムがほかの犬を真似ている様子を見るのが好きなよう。彼らがどれほど共感し合って、お互いに思いやっているかが一目瞭然ですね」と語りました。また、マナハンさんによると、動画がバズって以降タイニーティムは「驚くほどの進化」を遂げているそうです。

 脚切断の手術から3日後、タイニーティムは新たな飼い主を見つけるため、「パイロット・フォー・ポーズ」というグループによって南オンタリオへ移送されました。ニモの姿から学び、すぐに適応した動きを見せたタイニーティム。新たな家族との環境にも早くなじみ、幸せに暮らしてほしいですね。

(Hint-Pot編集部)