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MLB球団の本拠地で奇跡の救出劇 エンジンルームに潜り込んだ子犬の行く末に米国で注目集まる
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メジャーリーグ(MLB)の球団、カンザスシティ・ロイヤルズ。その本拠地であるミズーリ州カンザスシティにあるカウフマン・スタジアムの駐車場で起きた奇跡が、米国で話題になっています。駐車場に停められた1台の車から発見されたのは1匹の子犬。エンジンルームに入り込んでしまい、出られなくなってしまいました。救出に至るまでの様子を、同球団のリポーターがSNSで公開し、感動の声が集まっています。
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ジャッキで車体を上げ、力を合わせて子犬を救出
奇跡の救出劇をツイッター投稿したのは、テレビ司会者でカンザスシティ・ロイヤルズのデジタルリポーターを務めるキャリー・ギラスピーさん。米誌「ピープル」は、現地時間20日にギラスピーさんが「今日、最高にクレイジーな出来事が起こりました」というメッセージとともに投稿した1本の動画について特集しています。
投稿によると、ギラスピーさんが駐車場にいたところ、数列後ろから叫び声が聞こえたそう。そこで声が聞こえたほうに向かってみると、同球団従業員のアシュリー・ニューマンさんが駐車していた車のエンジンルーム内から子犬が見つかり、人だかりができていることがわかりました。
エンジンルームの奥深くに潜り込んだ子犬は、人間を見てうれしそうにしています。しかし、そのまま引っ張り出すことはできそうにありません。そこで、ジャッキで車体を上げて下に潜り込み、救い出すことにしました。
動画では、子犬が元気に水を飲む姿も見られます。ヨタヨタとした足取りで出てきた子犬を、ニューマンさんは今にも泣き出しそうな表情で抱きしめました。その後、子犬が元気に水を飲む姿も収められています。
ギラスピーさんの投稿は話題を呼び、リプライ(返信)には「うわー、なんて話! 犬が無事に家に帰ってきてとてもうれしい」「クレイジーだね」「ハッピーエンドの素晴らしい物語」などの声が寄せられました。
足やシッポを負傷していたものの飼い主を無事発見
その後、動物病院へ連れていかれた子犬は、けがの診察やマイクロチップのスキャニングが行われ、ニューマンさんがフェイスブックの迷子ペットのページから飼い主を探し出しました。その結果、子犬は生後4か月のポメラニアンとシーズーのミックス犬で、名前は「ボンボン」であることが判明。
また、ボンボンはけがを負っていたため、飼い主のタチアナ・チャベスさんはクラウドファンディングで支援を募ることに。「ボンボンは脱走して4日間行方不明でしたが、ありがたいことに車のボンネットの下から見つけ出されました。しかし、ボンボンは足とシッポを負傷しており、シッポは切断しなければなりません。さらに足先を治せるかどうかについては検討していているところです」と、窮状を訴えました。
呼びかけの結果、現地時間22日夕方には1000ドル(約13万円)の資金が集まったそうです。無事にけがが治ることをたくさんの人が願っています。
(Hint-Pot編集部)