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脱走して元飼い主のところへ 保護犬の切なすぎる大冒険に英国で注目 「罪悪感があることを祈る」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

保護犬が元飼い主の自宅に向かって脱走(写真はイメージ)【写真:写真AC】
保護犬が元飼い主の自宅に向かって脱走(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 飼い主に捨てられてしまったゴールデンレトリーバー。保護後に里親が見つかり、新たな家族のもとで再出発するはずでしたが……。かつての飼い主への恋しさからか引っ越し初日に脱走し、27日の旅の末にかつての自宅に戻るという切ない物語が、英国で話題を集めています。

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捜索活動の末、保護されたのは27日後

 かつての飼い主への切ない愛情で注目を集めたのは、北アイルランドに住むゴールデンレトリーバーの「クーパー」です。英紙「デイリー・メール」によると、クーパーはトバモア在住の飼い主に捨てられてしまい、保護犬としてケンネルで暮らしていました。

 その後、中部ダンガノンの写真家ナイジェル・フレミングさんが新たな里親に。4月1日に車で施設を出ると、フレミングさんの自宅に到着直後、なんと脱走してしまったそうです。先住犬の「モリー」と「いい友達に」と願っていたフレミングさんは、ネットなどで捜索活動を展開。フライヤーでは「クーパーは極度の怖がりなので、追いかけたり、大声を出したりしないでください」と呼びかけていました。

「悲劇です。かわいそうなわんちゃんは自分がどこにいるのかわからず、風のように消えてしまいました。追いかけましたが、一瞬のことで。そこから捜索が始まったのです」

 こう話したフレミングさん。それから27日後、クーパーくんは意外な場所で発見されました。ダンガノンから40マイル(約64キロ)離れたトバモアにある、かつての自宅に戻ったのです。記事によると、「人の助けを借りず、夜中に大通りを通って40マイルの旅をやってのけた」そう。自分を捨てた飼い主の家に帰ってきたクーパーでしたが、かつての家族に戻ることはできず、改めてフレミング家の一員になりました。戻ってからは徐々に食欲を取り戻し、体重も回復してきたそうです。

 北アイルランドのペット捜索機関の広報担当は「クーパーは賢いわんちゃん。本能が住み慣れた場所へと導いたのでしょう。どうやって成し遂げたのか、私には知る術がありません」と驚嘆していたそうです。

 クーパーの切ない物語は大反響を呼び、同紙のコメント欄には1500件以上のコメントが寄せられました。「ああ、今、彼を迎えたがっている家があることをとてもうれしく思います……かわいそうな混乱した赤ちゃん」「犬は無条件に愛し、意地悪な扱いをしたり捨てたりする人でさえも愛します。この勇敢な少年(クーパー)が無傷で、再び安全で健全であることを知ってとてもうれしく、そして非常に安堵しています」「彼を捨てた家族の元へ。かわいそうな小さな犬。彼の元飼い主に罪悪感があることを願っています」など、さまざまな声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)