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謝罪するときに使えるスタンプ 「拳で語る」使い方に驚愕! ユニークな発想に称賛の声
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理不尽なことで怒られ、さらに謝罪を求められるのはよくあること。その場を収めるために謝ったけれど、気持ちはもやもやしたままという経験をした人もいるでしょう。そんな場面で使ってみたいスタンプが、X(ツイッター)で話題になっています。メリケンサックのような形をしているけれど、紙に押してみるとはっきりと謝罪の言葉が。製作者の南村杞憂(@kiyunamura)さんに詳しいお話を伺いました。
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指にはめているのはメリケンサック? 紙にパンチすると…
「謝罪するときに使えるスタンプ作りました」
そんなコメントとともに公開された写真と動画。そこには、プラスチック素材で作られたメリケンサックのようなものを指にはめている様子が収められています。フチの部分には、なにやら文字が刻まれていて、どうやらスタンプとして使うもののようです。
動画には、スタンプを指にはめたまま勢い良く紙に向かってパンチする様子が。すると、シワの寄った紙には「この度は大変申し訳ございませんでした」の文字がくっきりと浮かび上がりました。
謝罪することは大切なことですが、自分が謝らなくてもいい場面で相手から謝罪を求められることもあります。力を込めてメリケンサック型のスタンプを押す様子から、なんだか腑に落ちないまま謝らなければならない場面を想像してしまいそうです。
ユニークなスタンプは大きな反響を呼び、投稿には5.7万件の“いいね”が集まりました。リプライには「仕事だから気持ちを抑えて謝っているのが伝わるスタンプだな」「すごいセンス」「陳謝の正拳突き」「強めの謝罪時に使います(多分ない)」「拳で語るタイプ」などの声が寄せられています。
過去の作品から着想を得て誕生した「ごめんなさいメリケンサック」
遊び心のある投稿で注目を集めた南村さんは、マルチクリエイターとして幅広く活躍しています。これまでもたくさんの作品を手がけ、BASEショップ「杞憂代理店」で販売。今回話題になった謝罪スタンプも、「ごめんなさいメリケンサック」というネーミングで商品化されています。
謝罪スタンプは、過去に制作して反響があったという「エビデンスで殴る」という作品から着想を得たもの。「またメリケンサックの形のものを作りたい」と思いながら構想を練っていたそうです。
「私はデジタルファブリケーションという手法を駆使して作品制作をしています。そのなかでもとくに頻繁に使用するレーザーカッターという機械では、ゴム製のシートを彫刻することでスタンプの制作もできるのですが、これまでの作品でまだスタンプパーツを使ったものを作ったことがなかったんです。何か新しく、おもしろいものが作れないかな? と日頃から画策しており、メリケンサックとスタンプをかけ合わせようと思いつきました。自分なりに『殴りながら押すスタンプってなんだろう……?』と考えたときの最適解が、今回のアウトプットにつながったというわけです」
クリエイティブな発想で誕生した新しい作品は、多くの人の心をつかみました。使ってみたいという声も上がるなか、南村さん自身には謝罪スタンプを使用する場面があるのでしょうか?
「使用頻度が低いに越したことはないのですが……。税理士さんたちに頼まれた資料を送るのが遅くなって、頻繁に謝罪はしています(笑)。でも、もちろんメリケンサックの謝罪スタンプは使っていません! これに関しては私が悪いので!(笑)」
日々の生活のなかで、もやもやした気持ちを抱えたまま謝らなければならないことはよくあるもの。やり切れない思いをメリケンサック型のスタンプに込めて、相手ではなく、紙にぶつけてみると心が晴れやかになるかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)