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河口の水中がまるで「アビスの呪い」 淡水と海水が交わる様子に反響 「ワクワクする」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

水中で撮影された貴重な映像が話題に(画像はスクリーンショット)
水中で撮影された貴重な映像が話題に(画像はスクリーンショット)

 うだるような暑い日が続く今年の夏。川遊びに出かける人も多いのではないでしょうか。そんななか、河口付近で撮影された珍しい映像がSNS上で評判になっています。「海水と淡水の境界線」を肉眼で見ることができる水中映像。いったいどうなっているのでしょうか。撮影した投稿者に話を聞きました。

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「条件がそろわないと撮影できない」貴重な映像

「何かおもしろいものが撮れないかと思って沈めています。とくに魚などの動物は一期一会ですから。この場所には何度か足を運んでいて、何度も撮影しています」。投稿者のかれっくす@水草(@Carex_minima)さんは、普段はペットショップに勤務しながら、なごや生物多様性保全活動協議会の役員を務めています。

 今回、「じっくり眺めてほしい。透明な層が見えるはずだ。これが海水と淡水の境界線。河口では重い海水の上に、軽い淡水が乗りながら混ざってゆく。生物の行き来には浸透圧という負荷がかかる。まるでアビスの呪いのようだ」とX(ツイッター)に投稿。動画では、海水と川の水が混ざり合い、見えないはずの水の“層”が感じられ、神秘的な時間を楽しむことができます。

 かれっくすさんは「この現象が撮影でき得る場所であるという認識はあり、何度か試してきましたが、今までは天候や潮の満ち引きなどで条件が整わなかったようです」と解説。試行錯誤した結果であると教えてくれました。

 このような現象は一般的に見られるわけではないといいますが、仕組みが気になるところ。「ある程度の大きさの河川で、海の水も川の水も両方ともきれいという前提のうえ、天気が良い状態で、潮の状態が整っているなどの条件がそろわないと、このような動画は撮影できないのだと思います」とのことです。

 ちなみに、文中にある「アビスの呪い」とは漫画・アニメ「メイドインアビス」において、縦穴の下から上がろうとする際に体にかかる奇妙な負荷のこと。「『メイドインアビス』というアニメを観た方ならニヤッとしてもらえると思い、その通りの反響が返ってきたので、さらにうれしかったです。『メイドインアビス』原作者のつくしあきひと先生もXをやっているので、できれば届いてほしいと願っています」と、密かな望みを明かしてくれました。

 水草の魅力について尋ねると、「美しくておもしろいところです。陸上から水の中という特殊な環境に適応したため、体の形などを水に適応させたのですが、その過程で繊細になったり、半透明になったりで、その姿と合理性に感動します」と熱弁。

 見れば見るほど不思議なこの投稿には、約6600件以上のリポスト(リツイート)と2.5万件の“いいね”がつき話題に。「こういうの見るとワクワクする」「好奇心を刺激される考察ですね」「見える……!! 見えるぞ!!!!」「すごい こんな感じになってるのか」といった驚きの反応のほか、「河口の汽水域の、ゆらゆら層って教えてもらいました」「『シュリーレン現象』って中学校のときに習いましたね」「右の岩の表面がときどきゆがむのでわかりますね」と、現象を考察するリプライ(返信)も見受けられます。

 最後に、かれっくすさんは「日本の水草はとにかく減っていて、とくにアメリカザリガニなどの外来種に食べられているのが現状です。ザリガニだけでなく、メダカや植物も含め、どんな生き物も屋外に逃さないでほしいというのをみなさんに伝える活動がしたいです」と、現在の環境に警鐘を鳴らしつつ、これからの活動に意欲を見せました。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)