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「ジャカルタではまだ紙」 日本の便利なオーダー方法に感動したインドネシア人夫婦 「味はほとんど同じだった」料理とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

銀座で出会った(左から)ディマスさんとハニーさん夫妻【写真:Hint-Pot編集部】
銀座で出会った(左から)ディマスさんとハニーさん夫妻【写真:Hint-Pot編集部】

 日本の食文化は世界で認められ、多くの外食チェーン店が海外へ進出しています。日本人が慣れ親しんでいる食べ物が、外国人にとってもなじみのある味になることも珍しくなくなりました。インドネシアから初来日した夫婦も、ある日本のチェーン店がなじみの味になっているようです。いったい、日本のどんな料理なのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

「ジャカルタにもあるのよ、わかってる。でもホテルから近くて…」

 格式の高い店や老舗がある一方、近年は店舗の入れ替わりが激しい東京・銀座。近年は百貨店以外にも大型小売店が増えたことにより、日本人だけでなく、たくさんの外国人観光客が訪れています。そこで出会ったのが、新婚旅行で初めて日本に来たというインドネシア人夫婦のディマスさんとハニーさんです。

 この日は週末。午前中に成田空港に到着したばかりだというふたりは、午後の銀座で歩行者天国を楽しんでいました。初来日での最初の食事では、何を食べたのでしょうか。

「実は、お昼に吉野家でごはんを食べたの。ジャカルタでも食べられるんだけどね。でもホテルから近くて、すぐに何か食べたいときにちょうど良かったから、つい」

 大手牛丼チェーンの吉野家は、米国のほか、アジアに多く出店しています。そのなかでも、中国に次いで店舗数が多いのがインドネシア。メニューは一部、異なるようですが、インドネシアの人にとってもおなじみの外食チェーンです。

 慣れない場所に到着したばかりで、とりあえずお腹を満たしたいとき、見慣れたロゴに引き寄せられた経験を持つ人は少なくないはず。ハニーさんの語った「つい」という言葉に、共感する人も多いのではないでしょうか。

インドネシアの吉野家の店内【写真:Hint-Pot編集部】
インドネシアの吉野家の店内【写真:Hint-Pot編集部】

 実際に日本で味わった牛丼の印象について、ディマスさんが教えてくれました。

「味はほとんど同じだったけど、違う言語だし、違うメニューだった。あと日本では、iPadのようなタブレットでオーダーできるんだね。それは初めてだったんだ。ジャカルタでは、まだ紙でオーダーするから。紙に記入したら、店員さんを呼んでオーダーするんだよ」

 いつもの味と大きな違いはなかったようですが、タブレット端末を利用した注文方法は新鮮に感じたようです。

 ひとまずは、おなじみの味で腹ごしらえをしたふたり。「今日の夜はラーメンとか餃子ではない、ジャカルタにない日本食を食べる」と、期待に胸を膨らませました。

 未知の味と出合うのも、旅の醍醐味。日本でしか味わえない料理を、たくさん楽しんでほしいですね。

(Hint-Pot編集部)