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フランス人が感激する日本のお正月 「エモーショナルな時間」とは
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フランスから来日して7年のオレリアン・プダさんは、チャンネル登録者数50万人超の「Bebechanチャンネル」を運営する人気YouTuber。独自の視点から日本の日常を紹介する内容が注目され、登録者数の97%が日本人です。日本人に愛されるオレリアンさんにとって、日本のお正月はどのように映るのでしょうか。オレリアンさんにお話を伺いました。
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フランスではクリスマス、日本ではお正月 家族が集う貴重な機会
2018年に結婚した妻・ことみさんのご家族と、何度かお正月を一緒に過ごしたというオレリアンさん。
「日本とフランスのお正月の過ごし方はまったく異なりますね。日本では、家族と一緒に伝統的な食事を食べ、感謝を表現する。フランスでクリスマスを過ごすときに、よく似ています」
フランスでのクリスマスは、日本のお正月のように家族で過ごすのが一般的。逆にお正月は、音楽をかけ、お酒を飲んだりしながら、友人たちと過ごすパーティーをするのが通例だそうです。
「家族みんなで集まって、長い時間をかけて一緒に食事を作ったり、話をしたりするのは好きですね。穏やかですが、とてもエモーショナルな時間。年齢に関係なく家族が集まって、おいしいおせちを食べて、たくさん話をする。お正月やクリスマスという“口実”で集って、一緒に時間を過ごすのは、とても素晴らしいですよね」
日本とフランス、それぞれタイミングは異なりますが、家族が集まって過ごす時間というのは万国共通でしょう。
初詣で完璧なお作法も披露
お正月の風物詩といえば初詣ですが、オレリアンさんも経験したそうです。鳥居をくぐるときは一礼をし、手水をとり、お賽銭を入れて二礼二拍手。振る舞われていた温かい甘酒を飲み、日本の伝統や文化を目の当たりにしました。訪れた神社では偶然、ことみさんの親戚に会ったほか、引いたおみくじでは大吉も。手足もかじかむような寒い時期ですが、心はすっかり温まったようです。
「昔からの伝統的な文化が残っている。いまだ色褪せずに継承されているということは、素晴らしいし、誇りにさえ思います。神社に集っている人たちは、もちろん知らない人同士ですが、みんな良い年を過ごしたいという思いは同じ。知らない者同士でも一体感が生まれるし、僕にとっては日本人を身近に感じることができる気がするんです」
フランスとは異なる、日本のお正月の過ごし方にも魅了されているオレリアンさん。2024年の幕開けも、ことみさんのご家族と祝います。
フランス・ニース出身の34歳。2016年に来日。2018年から「Bebechanチャンネル」を妻・ことみさんとスタートしたが、一時休止。2020年からひとりで同チャンネルをリスタート。2023年12月現在、チャンネル登録者数は50万人超。
(Hint-Pot編集部)