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プエルトリコで保護された130匹を超えるペットたち 新しい家族に会うため海を越える【米】
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新しい1年の幕開けは愛する家族と。その思いは日本だけでなく、外国でも同じなのでしょう。2023年の年末、保護施設に救出された多くのペットたちが飛行機に乗って海を越え、新しい家族のもとへ引き取られました。133匹の野良犬や保護犬たちを乗せた「フリーダム・フライト」はカリブ海に浮かぶプエルトリコから米ニューヨークへ。新年を新しい家族と過ごすことができたという報告に、喜びの声が上がっています。
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救出されたプエルトリコのペットたち 海を渡り新しい家族のもとへ
プエルトリコの路上で暮らすペットたちを支援する非営利団体「サト・プロジェクト」は、虐待されて捨てられた133匹のペットたちが、新しい家族のもとで新年を迎えることができたという心温まるニュースを公式フェイスブックで報告しています。動画には、キャリーに入れられたたくさんのペットたちが次々と飛行機内から降ろされる様子が映っています。
今回のレスキュー・フライトに参加したのは、飼い主から虐待を受けたり、捨てられたりしたペットたち。治療と健康チェックを十分に行ったうえで、レスキュー団体の「フリーダム・フライト」に参加しているといいます。
「現在、約50万匹の野良犬がプエルトリコの島の通りや浜辺を歩き回っています。食べ物、新鮮な水、獣医の治療を受けることができないため、彼らの多くは苦しい毎日を送っています。島内にある動物保護施設は圧倒的に不足しており、全78市町村で5つしかありません。そのどれもが、高い安楽死率です。私たちが活動している地域の何千頭もの野良犬や捨て犬にとって、私たちは唯一の希望なのです」
今回の「フリーダム・フライト」に参加しているペットのなかに、「パンチョ」という名の高齢犬がいます。この犬は2019年に捨てられ、1年半以上もの間、保護施設にいました。
「数え切れないほどの保護犬たちが新しい家族に引き取られていくのを見てきたんです」と、団体の養子縁組・里親マネージャーであるメリッサ・ジョルダーノさんは言います。新しい家族の目に留まるまでに何年もかかりましたが、彼は決して諦めませんでした。
その結果、パンチョとそのほかのペットたち、全133匹が現地時間12月28日、米国ニューヨーク州ホワイトプレーンズにある空港に無事に降り立ち、新しい家族のもとへ引き取られました。そして、2024年の幕開けを家族とともに迎えたそうです。
(Hint-Pot編集部)