カルチャー
「日本のほうが住みやすい」 在住9年のネパール人夫妻 共通している身近な文化とは
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治安が良い国として、世界的にも知られている日本。実際に日本へ来て、それを実感する外国人も多いようです。日本在住9年になるネパール人夫妻は、母国と日本には似た文化はあるものの、住みやすさに違いがあると語ります。日本とネパールで似ているのは、どんな部分なのでしょうか。
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礼節を重んじる日本人とネパール人
国際的なシンクタンク、経済平和研究所(IEP)が毎年発表している「世界平和度指数(Global Peace Index)」。各国の平和度合いをランキング化したもので、日本は2023年、総合9位に選ばれました。さらに、カテゴリ別に見てみると、「社会の安全・治安」部門で2位となっており、世界的に見ても平和な日常生活を送れる国であることがわかります。
留学生として日本にやってきて9年になるネパール人夫妻のユバさんとカルバナさんも、日本は安全な国だと評します。ふたりは日本で2年間語学学校へ通い、その後、大学に進学。現在、カルバナさんは流暢に日本語を使いこなし、ハラル調味料販売会社の営業として勤務しているそうです。
すっかり日本の生活になじんでいるふたり。しかし、とくに日本の治安の良さにとても感動しているとユバさんは語ります。
「日本のほうがネパールより住みやすいです。いろいろありますが、やはり安全さですかね。日本は夜中、何時に帰っても大丈夫ですが、ネパールだと女性がひとりで夜に出歩くのは少し不安があります」
一方で、ネパールと日本は、文化や宗教で似ている部分が多く、両国民とも礼節を重んじる傾向にあるといわれています。ふたりにとっても、身近な文化に共通点を感じる部分があるようです。
「ネパールでも家に入る際は、日本と同じように靴を脱ぎます。欧米スタイルではないんです」
親日国としても知られるネパール。2026年には、日本との外交樹立70周年を迎えます。これからも互いの文化を知り、両国間の良好な関係を深めていきたいですね。
(Hint-Pot編集部)