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日本語トラップにフランス人が苦戦 日本語学習で壁に感じることとは 「ニュアンスでわかるから」
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日本語は世界で最も習得が難しい言語の1つと言われています。例えば、「すみません」1つをとっても謝罪や感謝、依頼など複数の意味があります。それに、ひらがな、カタカナ、漢字を覚えたり、敬語を使い分けたり……日本語を母国語とする日本人でさえ、正確に扱うのは難しいものです。フランス人YouTuber、オレリアン・プダさんは、「あらゆる場所にトラップが仕掛けてある日本語」と感じているようです。日本人だと気づきづらい、日本語学習の壁を明かし注目を集めています。
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「あらゆる場所にトラップが仕掛けられてある日本語」
日本在住7年目のオレリアンさん。日本語をしっかり操っているように見えますが、まだまだ勉強中とのこと。今回、反響を呼んだのは、「日本語学習の壁がオモロすぎたw」というショート動画です。3つの場面を紹介しています。
場面1
「この前、代官山に新しいお店が開いた…?」
新たに開店したお店について話すオレリアンさん。すると、妻のことみさんから指摘が入ります。
「『開いた』より、『オープンした』とかで……いいかも」
「あぁ~ん……」と納得したようなしないような返事をするオレリアンさん。もちろん「開いた」でも間違いはありませんが、微妙なニュアンスの違いに戸惑います。
場面2
続いては、疲れた様子でソファに寝転がるオレリアンさんの姿が。
「最近めちゃくちゃ……気苦労が溜まってるね……」
そうつぶやくと、ことみさんは「ストレスの溜めすぎは良くないよ?」と返します。これを聞いたオレリアンさんは「ストレスか……」とぽつり。
「溜まる」を使うのであれば、ことみさんが言うようにストレスのほうが合っているでしょう。もしくは、「気苦労が絶えない」と、オレリアンさんは言いたかったのかもしれません。
日本語にはこのように、外国語が起源のカタカナ語が多くあります。元々の言葉とは、発音も意味もまったく異なることも多いため、日本語学習者を悩ませることが多いようです。最後に3つ目でも、確かにと思わずうなずいてしまう例が紹介されています。
この動画には2700件を超す“いいね”が。コメント欄には、「これは難しいよ……」「カタカナ化した外来語(英単語など)は確かに壁ですね」「どれもべべちゃんと同じように日本人も使ってるよ(笑)」「正確でなくても、ニュアンスでわかるから、気にしないで」「ちゃんと通じるから大丈夫」など、日本語の難しさを同情する声が。
また、「日本語のトラップシリーズ大好きです」「このシリーズでは日本人が日常的にいかに外来語を使っているかを再認識させられて、なるほどと思います」など日本人にとっても新たな気づきを得るという声も寄せられています。
(Hint-Pot編集部)