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「安いと思ったら罠なので…」 訳ありなのに高い? 和菓子職人のアイデアに10.8万人が夢中
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スーパーマーケットなどで見かける「訳あり」商品。少し傷が付いているものや、賞味期限が近づいているものですが、正規の値段よりも安くなっているため、つい手が伸びてしまうことも。しかし、ある和菓子店では、なぜか「訳あり」のカステラが「ふつう」のカステラよりも高く売られており、X(ツイッター)で注目を集めています。いったい、どんな理由があるのでしょうか。投稿者で、和菓子職人の三宅正晃さん(@beniyamiyake)に詳しいお話を伺いました。
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おいしそうなカステラ 「訳あり」はかわいい!
「訳ありだから安いと思ったら罠なので購入の際はお気をつけください」
そんなメッセージを添えて投稿された一枚の写真。そこには、おいしそうな黄金色のカステラがきれいに並んで写っています。カステラは2種類。「ふつうのカステラ」と「訳ありのカステラ」です。
「ふつうのカステラ」は1個600円。一方、「訳ありのカステラ」は800円と、200円ほど高い値段設定になっています。いったい、なぜそうなったのか……。写真をよく見てみると、「訳ありカステラ」には三宅さんの技が光る“こだわり”が隠れていました。
投稿は反響を呼び、なんと10.8万件の“いいね”が。リプライ(返信)には、「訳ありのほうになにかいる!?」「訳ありめちゃくちゃかわいい! これは定番化してほしい!」「喜んで罠にはまりますよ」などの声が寄せられています。
販売数は10個 午前中で売り切れに
一見、どちらも同じカステラに見えますが、「訳ありカステラ」にはなんと、かわいらしいヒヨコが隠れていました。
「訳ありのカステラには、『ピヨたま』というヒヨコをデフォルメしたモチーフの練り切りを仕込んでいます。訳ありの意味が逆だったらおもしろいなと思い、作りました」
三宅さんのアイデアは多くの人の心を掴みます。その日、「訳ありカステラ」は10個のみ作って販売したそうですが、午前中ですべて売り切れてしまいました。
素敵な“罠”に魅了された人は多く、この反響を受けて「訳ありカステラ」は来週末頃にまた販売される予定だそう。「手間暇をかけて、少しずつ出していこうと思います」と、三宅さんは結んでいます。
(Hint-Pot編集部)