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長崎で春を告げる「桃カステラ」とは? 縁起物と祝いの食べ物が由来の郷土菓子

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

桃の形がかわいらしい桃カステラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
桃の形がかわいらしい桃カステラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 3月3日はひな祭り。女の子の健やかな成長を願う古くからの伝統行事で、ひな人形を飾ったり、ちらし寿司やひなあられを食べたりします。ちょうど桃が開花し始める時期でもあることから、「桃の節句」と呼ばれることも多いですね。カステラが伝来したとされる長崎では、伝統菓子の「桃カステラ」を食べてお祝いするのが通例。かわいらしい見た目の「桃カステラ」をご紹介します。

 ◇ ◇ ◇

長崎で融合した西欧のカステラと中国の桃

 日本が鎖国していた江戸時代、対外貿易の中心だった長崎。海外由来のものが多くもたらされ、カステラもその一つでした。諸説ありますが、スペインやポルトガルの宣教師たちを通して伝来したといわれています。

 カステラの原型と考えられる「ビスコチョ」や「パン・デ・ロー」は、スペインやポルトガルの修道院などで作られた、卵や砂糖が手に入りづらかった時代のお菓子でした。そのため、当時のヨーロッパで一般の人たちが口にできる機会は、クリスマスや復活祭といったお祝いの日に限られていたようです。

 また、同時期に長崎と交流が盛んだった中国では3月3日が「上巳」の節句にあたり、その頃に咲く桃は邪気を祓い「不老長寿」を与える縁起の良いものとされていました。そうして長崎では、晴れの日に食べるヨーロッパから伝来したカステラと、縁起の良いとされる桃を組み合わせた「桃カステラ」が誕生したのです。

見た目はすっかり桃! 桃の味や香りは?

長崎に伝来したカステラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
長崎に伝来したカステラ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 郷土菓子の桃カステラは、桃型のカステラ生地に砂糖と水飴を練って作ったすり蜜(フォンダン)をかけ、色を付けて葉と枝の飾りをあしらったものです。見た目はすっかり桃そのものですが、桃の味や香りはなく、濃厚な甘さを味わえます。

 ピンク色の華やかな桃カステラが店頭に並び始める様子は、長崎で春の訪れを感じられる風物詩の一つ。手のひらに乗る小さなものから、人の顔以上に大きなものまでさまざまなサイズの桃カステラがショーケースを彩っています。

 今では誕生日祝いや内祝い、長崎のお土産として通年販売している店舗もあるそう。通信販売に対応しているお店も多いので、「なかなか長崎には行けない」という方は利用してみるのもいいでしょう。今年の桃の節句は桃カステラでお祝いしてみるのも楽しそうですね。

(Hint-Pot編集部)

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