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猫9匹の練りきりが話題に 2代目店主が目指した新しい和菓子 誕生したきっかけとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「癒しの練り切り『ねこたま』」。工芸品の木箱に詰まった9匹の個性豊かな猫がかわいい【写真提供:和菓子職人 三宅 正晃(@beniyamiyake)さん】
「癒しの練り切り『ねこたま』」。工芸品の木箱に詰まった9匹の個性豊かな猫がかわいい【写真提供:和菓子職人 三宅 正晃(@beniyamiyake)さん】

 高級感あふれる木箱の中から、じっとこちらを見上げる9匹の猫。モチモチとした見た目でとても愛らしいこちらの正体は、和菓子の練りきりです。それぞれ毛色が違う、個性豊かな猫ちゃん練りきりがツイッターで紹介されると、何と瞬く間に4万件以上の“いいね”が集まりました。そこで、話題の練りきりを作っている「御菓子司 紅谷三宅」(栃木県真岡市)の店主・三宅正晃さんに詳しいお話を伺いました。

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生クリームのようになめらかな生地の中にはこしあんが

 四季折々の風物詩を色彩豊かに表現する練りきりは、芸術的な和菓子の一つです。デザインに定番はあれど、決まりはありません。そのため、職人の技次第でいろいろなモチーフが楽しめます。

 益子焼が有名な栃木県益子町のお隣、真岡市で平成元年に創業した「御菓子司 紅谷三宅」は、伝統的な和菓子と自由な発想を融合して生まれた新しい和菓子が魅力です。特にかわいらしい動物をモチーフにした練りきりは、若者を中心に人気を集めています。

 今回ご紹介するのは、かわいらしい9匹の猫が並んだ「癒しの練り切り『ねこたま』」です。生クリームのようになめらかな練りきり生地の中には、上品な甘さのこしあんがたっぷり。繊細な毛色などは、和菓子特有のぼかし技術や筆を使い、三宅さんの手技のみで仕上げました。

 特にこだわったのは、「和菓子らしい上品な丸みを帯びたフォルム」。この丸みが、思わず愛でたくなってしまう愛らしさを生んでいます。

 9個入りを紹介した動画には、ツイッターで何と4.7万件もの“いいね”が。さらにリプライ(返信)には、「絶対反則です」「そんなかわいいおめめで見られたら食べられないじゃないかあぁぁぁぁ」「かわいい、開けたら目が合う」など、さまざまな感想が寄せられています。