仕事・人生
障害を持った長男が第2子誕生で見せた想定外の行動 美馬アンナさんが挑む2人の子育て
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子どもの行動を見て考えさせられる「私たち夫婦がどうあるべきか」
社会にはサポートが必要でもワンオペ育児を余儀なくされている女性がたくさんいます。泊まり込んで手伝ってくれた母、その母を快く送り出してくれた父、そしてオフシーズンには率先して家事・育児に参加する夫がいる環境に、アンナさんは「私は本当に恵まれていると思います」と感謝すると同時に、育児に励む女性がサポートを受けやすい社会になることを願います。
「ミニっちファースト」での子育てが続く美馬家ですが、アンナさんにはさらに大きな前提があるとか。それが「夫ファースト」の原則です。
「夫がいなかったら今の私はないし、息子も娘もいない。そう考えたら、私にとって夫って絶対的に大切な存在なんですよね。子どもの命を預かる親として、何かと子どもが優先されるのは当たり前。でも、私にとっては夫が心地良くいられることが大事だし、夫が心地良く野球や子育てができる環境を作りたい。彼も私に対してそうしてくれているのを感じています。お互いが一番である、その延長線上に子どもがいるイメージ。父であり夫であるけれど、やはり男性なので『愛している』という気持ちは常に伝えるようにしています」
もちろん美馬家にも夫婦喧嘩はあります。「喧嘩といっても、私がボーボーと火を吐くように怒るだけですけど(笑)」とアンナさん。そこに「喧嘩はしないの!」と仲裁に入り、和ませるのがミニっちです。
「私たちが『いってらっしゃい』とハグするのを見て、息子もいろいろな人をハグするんですよね。やっぱり子どもは親の行動を見ているんだなって。それを感じるたびに、私たち夫婦がどうあるべきかを考えさせられます」
子は親の姿を見て学び、親は子の姿を見て学ぶ。4人家族となった美馬家は、これからどんな発見と気付きに出会うのか。未来に向けた旅は続きます。
(Hint-Pot編集部・佐藤 直子)