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マンネリしがちな「しゃぶしゃぶ」 ひと味違う楽しみ方は 変化球のシメも
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教えてくれた人:和栗 恵
鍋の中でも、煮込む必要がないため、とくに手軽にできるのがしゃぶしゃぶ。しかし、具材や味がマンネリ化しがちなため、家族から「飽きた」なんていわれてしまうことも。そこで、さまざまな鍋つゆを製造販売している、エバラ食品工業株式会社で商品開発やレシピ開発などに長年携わってきた管理栄養士の資格をもつ菊岡裕子さんに、「しゃぶしゃぶ」のひと味違った楽しみ方を教えていただきました。
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肉を魚介に変えるだけでごちそう感がアップ
熱湯や煮立たせたスープに食材をくぐらせて食べる「しゃぶしゃぶ」。手軽に作れて子どもから大人まで人気の鍋ですが、牛肉や豚肉を使い、満足感はあるものの飽きやすいのが悩みの種と感じている人も多いことでしょう。そこで、菊岡さんがおすすめするのは、「海鮮しゃぶしゃぶ」です。
「薄切りのおさしみをしゃぶしゃぶすれば、リッチな鍋に早変わり。いつものお肉にプラスして、ホタテやブリ、サーモン、タコなどを加えてもおいしくなります。また、おさしみや肉の代わりに、餃子の皮やライスペーパーをしゃぶしゃぶし、具材を巻いて食べるのも、食感のアクセントになり、食べ応えがあっておすすめです」
最近は、スープにしっかりと味がついていて、つけダレがいらないしゃぶしゃぶの素をスーパーマーケットなどで見かけることも多いでしょう。しゃぶしゃぶするだけで旨味が食材にからみ、ぽん酢やごまだれなどにつけなくても、そのままいただけます。
最後の一滴まで楽しめる 変化球なシメワザ
味が付いたしゃぶしゃぶの素は、味がしっかりついているのでシメまで楽しめると菊岡さんはいいます。
「残ったスープにごはんとチーズを加えてリゾットにしたり、ゆでたパスタを加えてスープパスタ風に仕上げたりすると、さらに満足度の高い一品になります」
また、最近では柑橘が香るスープやだし系のものなど、しゃぶしゃぶの素といっても、さまざまな味わいがあるので、それぞれに合わせて、ょっと変化球なシメに。
「柑橘系のしゃぶしゃぶの素であればうどんやそうめん、牛だし系であればフォー(ベトナムの米粉麺)とナンプラーを加えるとおいしいですよ。生の中華麺を下ゆでするのが面倒だという人は、焼きそば用の蒸し麺を入れるのもおすすめです。また、キムチ系のスープであれば、スティック状のお餅を入れてトッポギ風にしてもいいでしょう。和風のスープなら、冷凍焼きおにぎりと好相性です。お茶漬けのようにおにぎりにかけてお召しあがりください」
しゃぶしゃぶする具材やスープの味わい、シメなどによって、飽きることなく楽しめるのもポイントです。具材を食べ終えたら、ぜひ2度目のお楽しみ、シメまで鍋を満喫してください。
(Hint-Pot編集部)
和栗 恵(わぐり・めぐみ)
恋愛コラムニスト・ライフスタイルライター。1970年東京都生まれの B型。雑誌、ウェブ、ドラマCD、ゲームシナリオ制作など、さまざまな媒体を手がける。男女の本質的な違いに着目した独自の恋愛論・結婚論を、ティーン誌、青年誌、ママさん向けウェブなどで展開中。著書にA型夫とB型妻との生活を描いた「毎日がグチLove B型妻 VS A型夫(笠倉出版社)」、「そして、ありがとう…ー犬とわたしの12の涙ー(日本文芸社)」などがある。