カルチャー
韓国人観光客をとりこにした「日本式の中国料理」 大手外食チェーン店の定番メニューとは
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海外から日本にやってくる観光客数で国別最多となっているのが韓国人です。春の気配が漂う中、東京を訪れた韓国人の母(60代)と娘(30代)は日本全国でよく見かける中華料理店で食事をしてみました。するとダントツで人気の定番メニューの味が親子をすっかり魅了してしまいました。「韓国にはない味」と感激した一品について詳細を聞きました。
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しょうゆとラー油と酢を混ぜて作るタレも大好き
韓国人の日常に溶け込んでいる食べ物がギョーザです。ただ、焼きギョーザのイメージが強い日本とは違い、韓国では水ギョーザが食卓の主流で韓国語で「ムル(=水)マンドゥ」と呼ばれています。外国人観光客でいつもごったがえしているソウルの有名スポット・広蔵(クァンジャン)市場でもマンドゥは大人気でカルグクス(包丁で切って作られた麺)に一緒に入れて提供される、略して「カルマンドゥ」が外国人観光客の間でも高い人気です。
こうしたことから母と娘は日本のギョーザ事情が気になっていました。そんな親子の目にとまったのが「餃子の王将」。株式会社王将フードサービスが全国で展開している中華料理チェーン店で全国で約730店舗を数えます。
この親子に限らず、「餃子の王将」に関心を持つ韓国人はたくさんいます。実際に注文してみてどうだったのでしょうか。娘のユジンさんは「ギョーザというと韓国ではマンドゥをイメージしますが、これは蒸したギョーザなんです。日本のギョーザはカリカリに香ばしく焼いてご飯と一緒に食べます。しょうゆとラー油と酢を混ぜて作るタレも大好きですよ。日本式の中国料理と言えなくもないのでしょうが、私たちはこれを日本独特の料理と思っています」と定番メニューにすっかりとりこになりました。
ギョーザは片側に焼き色が付き、もう片側は蒸されてもちもちです。目の前に運ばれてくると肉汁とニンニクの香りがふわりと立ち上り食欲をそそります。「餃子の王将」ではキムチが副菜で付いてくることがあります。これも韓国人の間で人気の理由かもしれませんね。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)