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「日本へ行って大好きになる韓国人は本当に多い」 韓国人グルメYouTuberが語る日本の食文化の素晴らしさ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

韓国人YouTuberのヨンヘさん
韓国人YouTuberのヨンヘさん

 韓国・ソウル在住の人気グルメYouTuber、ヨンヘさん。日本生まれの日本育ちでモデルやリポーターの仕事をしていましたが、結婚を機に2019年から韓国へ移り住んでいます。トイレなど「日本のすごいところ」を語った前半に続き、後半は日本の食文化について語ってもらいました。

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職人さんへのリスペクトも素晴らしい

 食べることが大好きな私は現在、韓国へ旅行に来たとき絶対に食べてほしいローカルフードを紹介しています。直接お店や市場に足を運び、関係している人にお話を聞き、食べてみておいしさをリポート。改めて韓国の食べ物のおいしさ、食文化の深さを感じている日々です。

 日本の食べ物もおいしいです。私がもっとも印象に残っているのは、佐賀県のウナギ屋さんですね。本当においしかった! なんでも、秘伝のタレを先代から継ぎ足し、継ぎ足しで使っているそうです。タレが入ったツボが真っ黒で、歴史を語っていました。お店の建物も昔から受け継いできたもので、店内の一部が煙で真っ黒になっていて趣もありましたね。

 日本では100年以上続く老舗の飲食店が全国にありますが、韓国の飲食店は30年続けば長いほうなのです。また、日本では「いい大学を出た、出ていない」などは関係なしに、その道一筋の職人さんをリスペクトする風潮があるのは素晴らしいことだと思います。

居酒屋、コンビニエンスストアの品ぞろえも驚くべきこと

品ぞろえの豊かさは日本独特の文化と語るヨンヘさん
品ぞろえの豊かさは日本独特の文化と語るヨンヘさん

 韓国に来て懐かしく思うのは、日本の居酒屋さんです。日本にいると当たり前に感じますが、居酒屋さんにあるお酒の種類の多さは驚くべきことです。チューハイだけでも何種類もあるのでしょう? カクテルやサワー、ワイン、日本酒、さらにはソフトドリンクも種類が豊富です。なんでもそろっています。韓国はビールと焼酎くらいしかなく、ワインなら専門店に行けばありますが、普通の飲み屋には置いていません。

 居酒屋さんのメニューを見るだけで本当に興奮します。食べ物の種類の多さもすごいですね。韓国は、たとえばクッパならその専門店が多いですからね。なんでもそろっている居酒屋さんは、日本独特の食文化だと言えるでしょう。

 そうそう、和食のお店やお寿司屋さんなどでは、サービスで食事の最後に温かいお茶が出てきますよね。これも当たり前ではないのです。韓国では考えられません。私の友人が日本へ行ったとき、その温かいお茶のサービスに衝撃を受けていました。

 コンビニエンスストアで売られているお弁当なども、日本のほうが品ぞろえはいいと思います。商品がいつもきれいに陳列されているのも特徴的です。接客も丁寧ですよね。まるでアナウンサーのようにハキハキと「いらっしゃいませ」と店員さんがあいさつしてくれます。品物の袋への詰め方も丁寧。まずは飲み物を下に置いて、その上にお菓子などを崩れないように置いてくれます。プレゼントなのかなと思うくらいきれいです。日本では当たり前の光景になっているかもしれませんが、すごいことだと思います。

 余談ですが、日本のお店では、品物がどこにあるか聞くとそこまで店員さんが連れていってくれますよね。日本のお店では、基本的にみんなが丁寧に接してくれるので、とても気持ち良く過ごさせてくれるんです。そんな日本に行って、日本が大好きになる韓国人は本当に多いですね。

◇ヨンヘ
3月11日、福岡県出身。10代後半からモデル事務所に所属。雑誌やファッションショーなどでモデルを務める。2004年、テレビ西日本の情報番組「ももち浜ストア」でタレントとしての活動を開始。Jリーグ・サガン鳥栖やプロ野球・福岡ソフトバンクホークスなどの試合でベンチリポーターも務めた。2019年、結婚に伴い韓国へ移住。現在、ソウル在住でYouTuberとして活動している。

(Hint-Pot編集部)