カルチャー
「シンプルでおいしかった」 和食に魅了されたイタリア人女性 一番好きな日本のソウルフードとは
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外国人観光客が日本へ来る楽しみのひとつにもなっているグルメ。行列店に並ぶ外国人を目にすることも多くなりました。どのような日本食が好まれているのでしょうか。以前、日本を旅行したことがあるという、イタリア人のサーラ・マリノーリさんに話を聞きました。サーラさんには、とくに気に入った日本食があるといいます。
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大きなインパクトがあった東京の夜景 新宿御苑では自然も堪能
イタリア中部に位置するペルージャ在住のサーラさん。美術品コレクターの仕事で、世界各地へ足を運んでいます。そんなサーラさんが初訪日したのは、2017年の桜のシーズンでした。
「日本に到着したのは夕方で、新宿の高層ビル群の一角にあるホテルに滞在しました。夜の東京の街がとてもきれいに見えて、大きなインパクトがあったのを覚えています」
そう、初めて日本へ降り立った直後の印象を振り返ってくれたサーラさん。到着翌日は東京を観光しました。ホテルから近くにある新宿御苑へ足を運び、夜の東京とはまた違う景色を堪能したそうです。
新宿御苑は江戸時代の大名屋敷がルーツといわれ、1906(明治39)年に皇室庭園として誕生。その後は1949年に一般公開されるようになりました。高層ビル群に囲まれるような場所にもかかわらず、自然とふれあえるため、外国人観光客にも人気スポットのひとつになっています。
お弁当やお茶漬けなど魅力的な和食
サーラさんは東京観光中にさっそく、一番好きになった日本食に出合ったといいます。
「和食にはとても魅力がありますね。お弁当も好きですが、一番好きなのはお茶漬け。シンプルでとてもおいしかったです」
お茶漬けは、日本人の主食であるごはんにお茶をかけて食べられる簡単なもの。時間がないときや、小腹が空いたときなどにさっと作れて、食べやすいのが特徴です。その起源は平安時代ともいわれ、日本で長く愛されている食事のひとつ。具材も定番の海苔や梅干しだけではなく、海鮮やそぼろをのせたり、お茶ではなくだしをかけたりと多種多様です。
いまや海外でも人気を博しているおにぎりと同様、シンプルながらも手軽に食べられる日本人のソウルフード。外国人にも受け入れられるのはうれしいですね。
(Hint-Pot編集部)