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仕事・人生

「子持ち様」と言われたくない 育休から復帰する女性の不安 解消する方法は

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:宮之原 明子

子どもがいるからこそ積極的なコミュニケーションを

1万人以上のスタッフを指導した実績を持つ宮之原さん【写真:宮之原明子】
1万人以上のスタッフを指導した実績を持つ宮之原さん【写真:宮之原明子】

 宮之原さんによると、真面目で仕事ができる人ほど、完璧にできない状況に対して自己嫌悪に陥り、会社や周りの人、夫にも頼ることができず、ひとりでクタクタになりがちとのこと。ときには、子どもに当たってしまうこともあるといいます。

「私もそんな時期がありました。大事なことは、すべてひとりで完璧にしなくては、と考えないことです」と宮之原さん。そうした状況にならないためにも、職場では積極的にコミュニケーションを取り、一緒に働く人たちに協力してもらえる人間関係をしっかりと作ることが大切です。

 また、子どもが小さいうちは、急な休みなど周囲に迷惑をかけてしまうことはどうしても避けられません。だからこそ、日頃から身近で一緒に働く方への感謝の気持ちを忘れないことも大切だといいます。

「『いつもありがとうございます』を口癖にするといいと思います。子育てと仕事の両立がいかに大変なのかは、多くの方は理解しています。なかでも、一緒に働く女性を味方につけることはとても重要です。すでに子育てを終えた女性や、これからその可能性のある方々に、あえて仕事の相談をしたり、感謝の気持ちを頻繁に伝えたりすることで距離も近くなります。ぜひ、自らコミュニケーションを取り、ご自身の味方になってくれる方を社内で増やしてください」

(Hint-Pot編集部)

宮之原 明子(みやのはら・あきこ)

1974年9月25日生まれ、鹿児島県出身。人材サポート会社の株式会社清友、ほか2社代表取締役。一般社団法人 グッジョブかごしま理事。魅力学・コミュニケーション講師。著書に、接客・販売指導など1万人を超えるスタッフへの指導実績をもとに著わした「好かれるリーダーに変わる50の技術 人手不足を解消するチームのつくり方―」(セルバ出版刊)がある。2018年障がい者の就労支援事業として、一般社団法人グッジョブかごしまを立ち上げるなど、障がい者福祉事業へも積極的に取り組んでいる。