男性の積極的な育児参加が活発化する一方で、男性の育児ノイローゼや産後うつの増加が懸念されています。夫婦で力を合わせて育児をするため奮闘するも、周りからの心ない言葉やプレッシャーに追い詰められていく……。そんなパパの姿を描いた創作漫画が、ツイッター上で約3万件もの“いいね”を集めて話題になっています。作品について、作者のオニハハ。（@onihaha007）さんに詳しいお話を伺いました。

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育児休暇を終えて職場復帰したパパ　待っていたのは過酷な日々

　3人のお子さんを育てながら、SNSで自身の子育てや家族の日常を「日常漫画ブログ」として発表しているオニハハ。さん。また、フォロワーが3万人を超えるインスタグラム（onihaha3）では、恋愛や社会系などの創作漫画シリーズを公開して人気を博しています。

　今回反響を呼んだのは、オニハハ。さんが「父親の育児ノイローゼ」をイメージして描いた漫画。作品には、子育てと必死に向き合うパパが登場します。ある日、会社の育児休暇を終えて職場復帰したパパ。ママをサポートしようと上司に時短勤務を申し出るも、あっさりと却下されてしまいます。

　フルタイム勤務をこなして帰宅したパパを待っていたのは、日中、育児に追われていたママからのバトンタッチでした。「今から授乳するからごはん作って」「昼間育児してるから夜はよろしく。ふたりで育児しないとね」と、ママは次々と要求。ヘトヘトに疲れているパパに休む間はありません。仕事に育児、家事とフル稼働です。

「僕はいつ寝れば……」と、疲れ切ったパパはぽつり。すると、「私に24時間育児をしろと言うの!?」とママに激怒されてしまうのでした。

ストレスフルな毎日で育児ノイローゼになったパパ

　日を追うごとに、パパの負担はどんどん増えるばかり。睡眠不足、育児休暇明けで職場に居場所がない不安、家族を養わなければならないプレッシャーから、パパはとうとうノイローゼぎみに。

「仕事行きたくない……でも僕が働かないと子どもが……」
「家に帰りたくない……でも帰らないと子どもが……」

　体力的にも精神的にも余裕がなくなってしまったパパ。周りの人からの心ない言葉に追い詰められ、誰も味方がいない状況に耐えられなくなってしまい、ある行動に出てしまいます。

　漫画は2つのツイートにわたって投稿され、合計で3万件を超える“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「苦しいほど気持ちわかります」「感謝って大切なんだなぁ」「共感しかない」「歩み寄りが大切ですね」「本当の男女平等とは、互いを尊重し合ってやりたいことを選択できる社会なのでしょう」「お互いを尊敬し合うのが大事」などの声が寄せられています。