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「食中毒になる事例が毎年発生」 食用と似ている有毒植物 厚労省が写真付きで注意喚起
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春になると、多くの植物が芽吹いてきます。家庭菜園などのほか、野山で山菜を摘んで楽しむ人も少なくないでしょう。しかし、似ているように見えて、実は食べてはいけない植物であることも。厚生労働省食品安全情報の公式X(ツイッター)アカウント(@Shokuhin_ANZEN)が、有毒植物に気をつけるよう注意を呼びかけています。
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似ている植物に注意 確実に判断できない場合は口にしない
「気をつけて! 身近にある #有毒植物」
そんなコメントとともに注意を呼びかけているのは、厚生労働省の食品安全情報を発信する公式Xアカウントです。有毒植物を見た目が似ている食用植物と誤認し、食中毒になる事例が毎年発生しているといいます。
投稿では、例年被害を出している植物を写真付きで紹介。厚労省が注意を促す「食用と間違えやすい有毒植物の例」として、スイセン及びスノーフレーク、バイケイソウ、イヌサフラン、クワズイモが挙げられています。
○スイセン及びスノーフレーク
【中毒症状】
食後30分以内に、吐き気、嘔吐、頭痛など
【間違えやすい植物】
ニラなど
○バイケイソウ
【中毒症状】
嘔吐、下痢、手足のしびれ、めまいなどの症状が現れ、死亡することもある
【間違えやすい植物】
オオバギボウシ(ウルイ)、ギョウジャニンニクなど
○イヌサフラン
【中毒症状】
嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難。重症の場合は死亡することもある
【間違えやすい植物】
葉:ギョウジャニンニク、ギボウシ
球根:ジャガイモ、タマネギなど
○クワズイモ
【中毒症状】
悪心、嘔吐、下痢、麻痺、皮膚炎など
【間違えやすい植物】
サトイモ
また、食用の野草と確実に判断できない植物は「絶対に採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない!」と呼びかけ。もし誤って口にしてしまい、体調が悪くなったら、すぐに医師の診察を受けるようにと促しています。
春の野山には自然の恵みがいっぱいですが、危険な有毒植物は少なくありません。確信が持てないものは、手にしないことも大事です。安全に楽しむため、きちんと調べて採取するほか、調理前にも改めて確認するなど十分に注意したいですね。
(Hint-Pot編集部)