訪日外国人が感動する、日本のおもてなし精神。サービスの質の高さは、世界中から注目されています。世界のさまざまな国へ行ったことがあるモロッコ人女性も、日本人の親切さに驚きました。とくにびっくりした場所とは、どこだったのでしょうか。

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「どこに行っても安心感があります」

　仲良く肩を寄せ合うふたりの女性。名前はふたりともハリマさんです。向かって左の黒いヒジャブを巻いたハリマさんは、モロッコ出身。インド人の夫との結婚を機に、日本で暮らし始めて1年になります。そんなハリマさんが日本で一番驚いたのは、日本人の親切心でした。

「とにかく助けてくれるし、人が本当に親切ですよね。日本にいると、どこに行っても安心感があります。言葉が通じなくても交流しようとしてくれるのがうれしいです」

　日本は世界最大の英語能力指数（EF EPI）ランキングでは、113か国中87位と、能力レベルとしては「低い」の位置づけ。英語が苦手な人が多いといえます。それでも困っている外国人を見ると、どうにか助けようとする人が多いのでしょう。ハリマさんは、そうした日本人の姿勢に感動したようです。

　また、世界的に評価されることが多い、サービスの質の高さについてもびっくりした様子。ほかの国々でも例を見ない丁寧さだといいます。

「郵便局や役所に行ったときの、職員さんの対応にはびっくりしました。こちらに用事があって行っているのに、向こうから『何が必要ですか？』と聞いてくれたんです。それに、椅子をすすめてくれたり、中腰になって対応してくれたりするなんて、思ってもみませんでした。ヨーロッパでもアフリカでも、こんな対応は経験したことがありません」

　丁寧な立ち居振る舞いをする日本人を見て、「人を尊敬する文化を感じたし、自分が大事にされていると、すごく感動しました」とハリマさん。日本のおもてなし精神が深く浸透していることを感じたようです。

（Hint-Pot編集部）