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レジの女性に「いきなり日本語で話した」イタリア人少年 母も驚き! 言語を理解できたワケ
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ほかの国の言葉を覚えるとき、映画やドラマを観るのも効果的な勉強法のひとつ。毎日耳にするうちに、理解できるようになることもあるようです。イタリアに住むソニア・ジュリアレッリさんの息子は、日本のアニメを観て育ち、日本語を理解できるようになったそう。息子が初めて話した日本語について、教えてくれました。
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日本のアニメを観て育った息子
イタリアの大学で広報部長を務めているソニアさん。仕事やプライベートで、さまざまな国をめぐってきたといいます。そのなかでも、日本には強い思いがあるそう。「私のなかで、日本は住みたい国トップ10のひとつ。特別に愛しているわ。日本は素晴らしい発見の国」と語ります。
日本に魅了されたソニアさんには、今まで7回の訪日経験があります。日本でさまざまな文化や食に触れ、「人生が変わった。ライフスタイルも変わったし、食事のスタイルも変わった」と語っていました。
そんなソニアさんに育てられた息子のヤコポさんも、日本が大好き。現在24歳で、幼少期にはイタリアで放送されていた日本のアニメをよく観ていたといいます。その影響もあり、ヤコポさんはソニアさんの知らないうちに日本語を習得していたそう。ヤコポさんが初めて口にした日本語について、ソニアさんは興奮ぎみに話してくれました。
「まだヤコポが子どもだった頃、スーパーマーケットにいったときに、レジの女性に声をかけられたんです。『チャオ! かわいいわね。イタリア人?』とイタリア語で言われると、ヤコポは『そうだよ』って答えたの(笑)。いきなり日本語で話したから、びっくりしたわ」
幼児期は耳から聞いた言葉を吸収し、言語能力が発達する時期といわれています。日本でも、教材などを使って子どもの言語習得に励む親がいますが、子どもが興味を示さないと長続きしません。ヤコポさんは日本のアニメに興味を持ち、楽しみながら自然と日本語を習得できたようです。
「なんのアニメだったかは覚えていないけれど、ヤコポはそれで日本語を覚えたみたい。子どもの頃、彼は、日本のテレビ局に勤める私の友人の息子と、スカイプを使ってコミュニケーションを取っていたんだけど、相手は日本語で話していたんです。そういう経験もあったから、彼は日本語を聞き取れるように育ちましたね。ヤコポはイタリア語で話していたけれど、それでもふたりは意思を伝え合っていました」
言葉の壁を感じることもなく、日本語を理解するのに積極的だったというヤコポさん。まだ日本に来たことはないそうですが、いつかソニアさんと一緒に日本を旅しながら、日本の良いところをたくさん知ってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)