カルチャー
「別のプラネットに来た感じ」 日本語が通じない米国人 日本人の優しさに感激した場所とは
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人間関係が希薄になっているといわれる現代の日本。一方で、街中で困っている人を手助けするなど、親切さを感じることも少なくありません。皇居外苑で出会った米国人は、ある場所で日本人の優しさに感激したそう。いったい、どんな場所で親切にしてもらったのでしょうか。
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「日本語はまったく話せないから」
日本に1年ほど前から留学中の友人コナーさんに会うため、初来日した米国人ゲイブリルさん。2週間ほどの滞在予定で、日本に来たばかりです。
「僕はコナーと違って日本語はまったく話せないから、言語が通じない日本はまるで、まったく別のプラネットに来た感じなんだ」と話します。
外国人観光客が増加する一方、日本は多言語対応の遅れなど、課題が指摘されることも少なくありません。そうしたなかで日本語がわからないゲイブリルさんは、違う星に来たような感覚になったのでしょう。
「米国のものとはまったく違う」「比較するに値しないよ」と日本を絶賛
しかし、言葉が通じなくても心温まる出来事があったそう。それは、朝食用にコーヒーとヨーグルトを買いに、ひとりでコンビニに行ったときのことでした。
「コーヒーの淹れ方とかも、何もわからなかったんだけど、店員さんが全部教えてくれて、本当に親切だった」
日本のコンビニ設備の充実ぶりは、多くの外国人観光客を驚かせています。ただ、便利な反面、見たこともない機械を使い、自分でコーヒーを淹れるのは至難の業です。お互いに言葉が通じないなか、一生懸命、対応してくれる店員さんの優しさに感激したそう。
「日本のコンビニは、米国のものとはまったく違う。米国のコンビニは大体、ガソリンスタンドに併設されていて、暗くて怪しい雰囲気なんだよ。それに売っている食べ物の種類とかも、比較するに値しないよ」
そう話し、日本のコンビニの素晴らしさを手放しで称賛しました。
もはや観光大国になりつつある日本は、本来であれば日本語がわからないゲイブリルさんのような人も、スムーズに対応できるようにするのが望ましいでしょう。
しかし、違う星のように感じた日本で、言葉が通じない店員さんと一緒にコーヒーを淹れたことが、ゲイブリルさんにとって素敵な思い出のひとつになったのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)