多くの料理を独自に進化させ、外国人観光客を虜にしている日本の食文化。2度目の訪日というアメリカ人は、外国人にも大人気のメニューを組み合わせた料理に感激したといいます。さらに、そのコスパにも驚いたのだとか。いったい、どんなものを食べたのでしょうか。
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チケット争奪戦を制してライブへ　“推し”は日本のVTuberグループ

　アメリカのニュージャージー州からやってきたアレックスさん。1年ぶり2度目の訪日で、今回は10日の滞在を予定しています。昨年は友人と関西を観光しましたが、今年は東京近郊で過ごすそう。そんなアレックさんが日本を再訪した一番の目的は、千葉で行われるライブに参加することでした。

「年末にチケット争奪戦を制して、“推し”のライブに行けることになったんだ！　このライブのチケットは先行発売で買えたんだけど、別イベントの先行発売は全落ち。一般発売も申し込もうと思ったんだけど、ものの数分でチケットはなくなった。すごい人気だよ。シンガポールでソロライブもやっているくらい、世界的にも人気になってきているよ」

　そう熱く語るアレックさんの“推し”は、日本の人気女性VTuberグループ「ホロライブ」です。アニメなど、日本のポップカルチャーが世界で支持されるなか、昨今はバーチャルアイドルのVTuberも大きな人気を集めています。アレックさんによると、アニメに比べて市場はまだ小さいものの、アメリカでも確実にVTuber人気が高まっているそう。

　アレックさんが「ホロライブ」のファンになったのは、YouTubeのレコメンドで偶然発見したのがきっかけでした。配信のエピソードには英語の字幕が表示されるものの、ライブ配信は日本語。それでもアレックスさんは夢中になったといいます。

「日本語はわからないけど、日本語で観ている。メンバーの中には3か国語が話せるトリリンガルのメンバーもいて、ライブ配信ではその子が海外視聴者と交流しているよ！」と教えてくれたアレックさん。初めてVTuberのライブを会場で観るのが楽しみで、とてもワクワクしていました。

洋食店で人気の「おすすめ」メニューを堪能　コスパにも驚き

“推し活”を楽しみに来日したアレックさんに、日本でおいしかったものを聞くと、最初に挙げたのは「さっき食べたばかり。おすすめって書いてあったから、頼んでみたんだ」という洋食店のグルメでした。

　アレックスさんが食べたのは、昭和44年創業で東京都豊島区発祥の洋食店「キッチンABC」の人気メニュー「オムカツカレー」です。ドライカレーを薄焼き卵で包み、トンカツを乗せた上から、名物の黒カレーをたっぷりかけた一品。ボリューム満点なだけでなく、一皿でさまざまな味わいが楽しめます。

「黒いカレーは初めて見たけど、トンカツはアメリカでも『Tonkatsu』で通じるくらい、とても人気があるよ。すごくおいしかった。これでおよそ6ドルだよ!?　このボリュームで6ドルなんて信じられない。日本最高！」（※編集部注：日本円での値段は1050円／税込）

　実はアレックさんの取材直後に、同店では価格改定があり、現在のオムカツカレーはおよそ8ドルに（日本円での値段は1250円／税込）。それでもアメリカの飲食店と比較すると、コスパの良さを感じるのは間違いありません

　それぞれ外国人にも大人気の日本のカレーとトンカツが一度に味わえるプレートは、アレックさんに強いインパクトを与えたようです。

（Hint-Pot編集部）