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「拒絶されたと傷つくことも」 ドイツ人YouTuberが語る 日本人が誤解を受けやすい行動とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

相手を傷つけていることも? 日本でよくある、たったひとつのジェスチャー

 円安の影響もあり、世界中からたくさんの外国人が日本に訪れる今。実際に訪れた外国人は、日本人についてどう感じているのでしょうか。レナさんがインバウンド観光の仕事で、外国人からよく耳にするのが「日本人は親切」だということ。ただし、ひとつだけコミュニケーションの面で誤解を受けやすい、「不思議」なジェスチャーがあるといいます。

「たとえば飲食店で、満席であることを伝えようとしてくれるとき、腕で大きくバッテンを作るジェスチャーをされることが多いのですが、外国人から見るとものすごくネガティブに映る傾向があります」

 断ることを言葉にせずとも、遠くからでも伝わるジェスチャー。日本人にとっては違和感なく、なじみがあります。

「もちろん日本人にとっては当たり前で、わかりやすいことだと思うのですが、日本に慣れていない外国人にとっては『え? 私が何かした?』『何か間違えた?』と誤解されやすく、拒絶されたと傷つくこともあるんです。はっきり『ノー』と言葉にして断るほうが、伝わりやすいかと思います」

きれいなトイレは日本の七不思議のひとつ

 そしてもうひとつ、外国人観光客はもちろん、レナさん自身も「不思議」に感じるのがトイレだといいます。レナさんが日本の文化を、よりいっそう愛するようになったきっかけでもあるそうです。

「日本のトイレは機能がたくさんついて素晴らしいです。日本に10年いていまだに感動するのは、便座が温かいところ。座ったときにホッとできます。ほかの国のトイレはもう使えないかもしれないって思うくらいです」

 クリスマスシーズンになるとドイツに帰るレナさん。トイレに行くたびに日本が恋しくなるとか。

「ドイツの公衆トイレはそもそも数が少ないし、汚くて、使う際はお金がかかります。でも、日本のトイレはどこに行ってもほとんどが無料だし、とにかくきれい。どうやってこのシステムを維持できているのか……日本の七不思議のひとつかもしれません」

 YouTuberとして、経営者として忙しい毎日を送るレナさんですが、「私のこの日本愛を、できるだけ多くの方に伝えていきたい。この素晴らしい国を、日本人はもちろん、海外の方に広く知ってもらいたい。それが私の人生のミッションだと思っています」。今後も日本の魅力を、より多くの人たちに広めていきます。

(和栗 恵)