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「新幹線はそんなに特別な感じはしない」 初訪日のオランダ人が母国との違いを感じたこと
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毎日のように街中で見かける訪日外国人観光客。都市部では電車やバスなどを、都市間の移動には新幹線などをうまく利用して、移動している様子がうかがえます。オランダから初めて日本にやってきたカップルも、新幹線を利用して東京から九州までの旅を予定しています。そこで母国と日本の大きな違いに気づいたそうですが、それはなんだったのでしょうか。
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日本の食に大満足 初訪日のオランダ人カップル
日本を訪れるのは初めてだという、オランダ人のピーターさんとルイーザさん。7週間滞在し、東京や京都、広島、福岡、そして阿蘇まで足を伸ばす予定です。
とくに日本での食事を楽しんでいるというふたり。外国人観光客に人気のラーメンももちろん食べ、とても印象に残ったそうです。
また、京都での滞在中には、初めてのお弁当体験もしました。ただ、お弁当を駅で購入後、食べる場所を見つけるのにはひと苦労してしまったとか。それでも「とてもおいしかった!」と、ピーターさんはお弁当の感想を笑顔で教えてくれました。
どこに行くのにも便利な日本の公共交通機関に感激
ふたりは訪日外国人旅行を対象にした、JRグループ6社が共同して提供するお得なチケット「ジャパン・レール・パス」を利用し、東京から京都まで新幹線で移動しました。初めての新幹線に感動する外国人が多いですが、ピーターさんはどのように感じたのでしょうか。
「たった2時間半で京都に着くのはいいよね。僕たちがアムステルダムからパリに行くみたいな感じで、そんなに特別という感じはしなかったけどね」
オランダの首都アムステルダムには、フランスの首都パリまでを約3時間半で結ぶ高速鉄道が通っているため、慣れた様子のピーターさん。ただ、オランダと日本の高速鉄道について、大きな違いを感じたこともありました。
「オランダでは、通勤で使うのがメイン。どちらかというと、どこかへ旅行するために使う感じではないんだ」
日本でも仕事のために新幹線を利用する人は多いですが、ピーターさんたちが利用した便は、旅行客が多かったのかもしれません。ちなみに、ルイーザさんも通勤には電車を利用しているそう。毎日、オランダの電車を利用しているからこそ「日本は公共交通機関がとても発達しているわね」と感動しているようでした。
鉄道大国である日本は、網の目のように線路が全国に張りめぐらされています。さらに、運行本数が非常に多いにもかかわらず、発着時間の正確性が高いことも評価ポイントです。「どこにでも公共交通機関で行けるのは素晴らしいことだよ!」とピーターさん。日本ならではの快適な鉄道の旅を楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)