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アメリカ人「世界一信頼できる」 思わず比べてしまった日本と母国との違いとは
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日本人にとっては当たり前のものでも、世界的に高く評価されているものがたくさんあります。「日本にずっと憧れていたんだ」と語るアメリカ人男性2人組は、期待を裏切らない日本の姿にとても満足している様子。大阪や広島まで足を伸ばした2人は、アメリカとの違いに感動したといいます。思わず比べてしまったものとは、何だったのでしょうか。
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憧れていた日本への旅 日本人のおもてなし精神に感激
今回が初めての訪日だという、アメリカ人のジョンさんとウェスさん。2人は大学時代からの友人同士です。2週間ほどの滞在で、東京、大阪、京都、広島をめぐる予定なのだとか。
実は、これまでにヨーロッパや南米を訪れたことがあるというジョンさん。毎年、どこかユニークなところで旅をしようと心がけているそうで、「日本にずっと憧れていたんだ」と話します。そして、今年はアジアを、と考えたときにまず頭に浮かんだのが日本でした。
2人にとって、初めての日本の印象はどのようなものだったのでしょうか。
「まず、日本人はすごく親切だと思ったよ。駅で困っていたら声をかけてくれたし、とても歓迎されている感じがする。それに街はとてもきれいで、交通機関が充実していてすごく便利だった」
まもなく終わる2週間の日本旅行を、そう振り返ってくれたウェスさん。日本のおもてなし精神や、利便性の高い公共交通機関に感動する訪日外国人観光客は多く、2人も例外ではありませんでした。
日本国内ではレンタカーなしで公共交通機関をフル活用
日本ではレンタカーを一度も借りることなく、公共交通機関を利用していたという2人。ジョンさんが思わず比べてしまったのは、母国アメリカとの違いです。
「日本の電車は世界一信頼できる乗り物かもしれない。ほぼ確実に時間通りに来るだろう? 日本の電車は1本乗り過ごしても、『ああ、乗り遅れた、次のが5分後に来るからまあいっか!』という感じになる。これがアメリカなら、次の電車は良くて30分後か1時間後になるかもしれないから参るよね。アメリカの電車は、冗談でも良いものとは言えないよ」
日本の電車の定時運行率は、世界一といわれています。JR東海によると、2022年度の東海道新幹線の平均遅延時間はわずか1.1分。最高速度時速285キロを出しながら、1日350本以上が運行されている状況は、訪日外国人観光客にとって驚異と映るかもしれません。また、遅延の際にはアナウンスがあったり、電光掲示案内板などで明記されたりと親切丁寧です。
さらに、「僕が住んでいるカリフォルニアは、終電が午後6時頃なんだ。だから夕食を食べにダウンタウンに行ったら、帰って来られないんだよ(笑)」とジョンさんは続けます。
アメリカ国内では、ニューヨークなどの一部の地域を除き、公共交通機関だけで生活や旅行をするのにはやや苦労してしまうようです。残りの日本旅行でも公共交通機関を活用して、充実した旅にしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)