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ツバメの雛が「強風につき巣立てず」 巣の中で身を寄せ合う3羽 12万人が見守ったその後の展開とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ツバメの巣を観察し始めて1か月 厳しい状況も目の当たりに

巣立ちをためらうイワツバメ【写真提供:みかりんななな@のんちゃん帰ってきて(@mikarinnanana)さん】
巣立ちをためらうイワツバメ【写真提供:みかりんななな@のんちゃん帰ってきて(@mikarinnanana)さん】

 みかりんなななさんが、イワツバメが営巣した場所を観察し始めてから約1か月。その間に雛を確認したのは、巣立った3羽だけではありません。なかには悲しい結末を迎えてしまったケースも。

 生後2日ほどで亡くなり巣の下に落とされていた雛や、カラスに襲われたあとの様子など、痛ましい光景も目の当たりにしました。「自然のことと頭でわかっていても、見慣れることはありません」と当時の状況を振り返ります。

 雛が孵った様子はとても微笑ましく、巣から落ちているのを見ると放っておけない気持ちになります。しかし、それは自然の摂理で、落ちているように見えて巣立ちの練習の場合がほとんど。みかりんなななさんは、「人間が介入するべきことではない」といいます。

「巣立ち雛は拾わない。そして、何かある場合の保護の可否は冷静に。かわいそうという気持ちだけで保護しないようにしてほしいです。ただし、道路付近などの危険な場所にいる場合は、その近くの安全な場所に移動していただけたらと思います」

 また、むやみに巣の様子を撮影すると、親鳥が営巣を放棄することも。「撮影するときは巣に近づきすぎないように注意して、離れた場所から短時間で行うようにしてほしいです。また、珍しい野鳥の営巣は撮影せず、情報を聞いても現場には行かないようお願いいたします」と注意を促しています。

 雛が孵る時期には、巣が壊されたり雛が遺棄されたりするなど、悲しいニュースを目にすることもあります。こうした事態が一件でも減るように、ボランティア活動を行っているみかりんなななさん。「今年もSNSで、たくさんの捨て雛の写真を目にしました。事故でけがをしている、捨て雛などの人災と確認できる野鳥を保護した場合は、指定病院へ行き、行政へ必ず届け出てください」と呼びかけています。

(Hint-Pot編集部)